2016年06月20日 11:01 リアルサウンド
ブラジル映画『The Violin Teacher(英題)』が、邦題『ストリート・オーケストラ』として8月13日から全国順次ロードショーすることが決定し、あわせてポスタービジュアルと予告映像が公開された。
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本作は、挫折したバイオリニストがスラム街の子供たちにクラシック音楽を教え、やがて“エリオポリス交響楽団”というオーケストラを誕生させたという実話をもとにしたヒューマンドラマ。貧困がはびこり、防音の教室もないスラム街から“クラシック”の交響楽団が生まれ、ブラジル社会を動かしていく奇跡を描く。
公開された予告映像には、クラシック音楽であるにも関わらず、楽器を持った子供たちが屋外で演奏している姿が映し出されていく。始めはクラシックになんて興味ないと思っていた彼らが、ひとりの教師と出会ったことで、徐々に音楽に向き合うようになり、笑顔で楽器を奏ではじめる様子が確認できる。
本作に使用されている音楽は、予告編の最後に流れるパッヘルベルのカノンのほか、モーツァルト、シューマン、ブラームス、パガニーニ、バッハ、ラフマニノフ、ヴィヴァルディ、チャイコフキーなど、著名な作曲家による名曲の数々。また、ブラジルの名門サンパウロ交響楽団をはじめ、ブラジルのヒップホップシーンを牽引するハッピン・ウッヂやクリオーロなど、個性豊かなアーティストたちが登場する。
ブラジル最大の映画祭“サンパウロ国際映画祭”で観客賞に輝いた本作のメガホンを取ったのは、『セントラル・ステーション』で助監督を担当したセルジオ・マシャード監督。教師役は、自身もスラム街出身のブラジルの俳優ラザロ・ハーモスが演じ、生徒役の子どもたちは700名以上のオーディションから選ばれたという。(リアルサウンド編集部)