愛するわが子のためなら何も恐れはしない。そんな果敢な母親の話題が米コロラド州から飛びこんできた。「母は強し」の言葉通り、ライオンからわが子を救ったのだ。通報者は父親であったという。
コロラド州ピトキン郡で17日午後8時前、子供が自宅の目の前で野生のライオンに襲われるという事故が起きた。現場は高級なスキーリゾート場として有名なアスペンからロウワー・リバー・ロードを16kmほど北西に走ったきわめて自然豊かな所。親子(氏名などは明らかにされず)を襲ったとみられる「アメリカライオン」はその後、米国林野局の職員により射殺された。
ピトキン郡保安官事務所が発表したところによれば、ライオンに襲われたのは兄とともに家の外で遊んでいた5歳の男児。絶叫を聞いて
家から飛び出した母親が体当たりで息子の体をアメリカライオンからもぎ取り、追い払うことに成功したという。911番通報を行ったのは父親。男児は顔、頭、首などに重傷を負い、そして母親も手足に軽傷を負ってアスペン・バレー病院に搬送された。母親はすでに退院したが、男児はさらなる治療のためデンバー市内の病院に転院したという。
アメリカライオンは南北アメリカ大陸に棲息しているピューマの一種でネコ科の野生動物。1991年以来、コロラド州ではアメリカライオンによる死亡事故が3件発生しているとのこと。同州の公園・野生生物局では現在、射殺したアメリカライオンの調査にあたっている。
出典:http://www.nbc26.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)