2016年F1ヨーロッパGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは5位だった。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=5位
今日は何が起きたのか分からない。単純にパワーがなかった。僕のエンジンモードでは、ERSがないまま走っているような感じだった。ステアリングホイールのスイッチポジションには何百もの異なる組み合わせがある。どれだけ勉強しても、すべて覚えることなんてできない。
何が悪いのか突き止めるため、走りながらスクリーンを見ていた。でも効果のあることを見つけることができなかった。今のフォーミュラはすごく複雑で技術的だから、こういうことをコース上で解決できないようにすることに、僕としてはメリットを感じられない。
レースができなくて本当に残念だった。問題を解決できていたら、少なくともショーに加わって前のドライバーたちと戦うことができたかもしれない。
ラスト10周あたりで、問題は自然に解決した。でもその時には前のグループからも後ろのグループからも10秒以上離れていたから、ポジションを得る可能性も失う可能性もなかった。だから最後はエンジンをセーブするためにパワーを落とした。今シーズン中に残された基数が少ないのは分かっているからね。
今日は思いどおりに行かず、こういう結果になった。5位でポイントを獲得した。次のレースで挽回を図りたい。
(無線を制限する規則によって、問題の解決法をチームから教えてもらえなかったことについて)無線の禁止というのは、僕の知る限り、ドライバーへの支援をやめることが目的であるはずだ。
あれはドライバーへの支援ではなかった。技術的な問題だった。
スイッチポジションはたくさんあるが、自分で修正しなければならない。問題を把握できるのはガレージにいる人たちだけなんだけど。
僕がフルパワーで走れていたら、レースに見せ場を作ることができただろう。もっと戦いに加わって、上位のドライバーたちとバトルができただろうから。
(ロイターに対して語り)危険な状況だった。ラップの大半をステアリングホイールを見て過ごした。チームから言えるのは、スイッチのエラーがあるということだけだったんだ。
今回は技術上の問題だったんだから、規則をもう一度見直す必要があるんじゃないかな。