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アウディ代表「我々が望んだ結果ではない」。トヨタに同情

2016年06月20日 00:51  AUTOSPORT web

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3位表彰台を獲得したルーカス・ディ・グラッシ、ロイック・デュバル、オリバー・ジャービス
第84回ル・マン24時間耐久レースで、8号車が3位、7号車が4位となったアウディスポーツ・チーム・ヨーストはレースを振り返るプレスリリースを発行した。このなかで、アウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒは「我々が望んでいた結果ではない」と失望を示すとともに、「今季のル・マンは、なぜ世界で最も困難なレースかを示した」と戦いの難しさを語っている。

 これまで13回の勝利をル・マンで挙げ、最多勝記録の2位につけているアウディは、近年のル・マンで最も成功を収めているメーカーでもある。今季はアグレッシブな外観をもつアウディR18を2台ル・マンに投入。信頼あるドライバーラインナップとともに、昨年ポルシェに奪われた勝利奪還に燃えていた。

 スタートでの雨によるセーフティカーが解除になった後、アンドレ・ロッテラー駆る7号車は素晴らしい走りをみせるものの、ターボチャージャーの交換のため早々にガレージインを強いられ、早くも7号車は優勝争いから離脱してしまう。

 これでアウディの力は8号車に注がれることとなったが、その8号車でも多くのトラブルが発生したほか、ブレーキディスクにもトラブルを抱え、7号車も交換を強いられた。

 フィニッシュ直前の5号車トヨタTS050ハイブリッドのストップにより、8号車には3位表彰台が転がりこむ結果となったが、ウルリッヒは「我々の2台のマシンは、問題なしに距離を走ることができなかった」と失望のコメントを残した。

「今年のル・マンは、なぜ世界で最も困難なレースであるかを再度示す週末だった。2台のマシンを無事チェッカーまで運んだチームを誇りに思うが、これは明らかに我々が望んだ結果ではない」

「ポルシェには2年連続勝利という成功に対し、おめでとうと伝えたい。そして、素晴らしいレースを戦い、18回目の挑戦にもかかわらず、またもほんのわずかに勝利に手が届かなかったというトヨタの結果は、このル・マンというレースがいかに難しいかを大いに物語っているだろう」