第84回ル・マン24時間耐久レースは、決勝レーススタートから12時間が経過し、ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉組6号車トヨタTS050ハイブリッドが燃費の利を活かしリード。2号車ポルシェ919ハイブリッドが2番手に続いている。
レース開始前の雨や7号車アウディR18の序盤のトラブルをはじめ、波乱が多い展開となっている2016年のル・マン。そんななか、快調にトップをキープしているのは、6号車トヨタだ。可夢偉が夜間走行で好走をみせるなど、燃費の利を活かしライバルよりも1周多いスティントで走行を続けている。
同一周回の2番手につけているのは、ポールポジションスタートの2号車ポルシェ919ハイブリッド。こちらは5号車トヨタTS050ハイブリッドと僅差の争いを続けており、この3台はセーフティカーやピットのタイミングによって順位を入れ替えている。12時間経過時点の順位は6号車トヨタ、2号車ポルシェ、5号車トヨタとなっている。
一方、首位を走行する場面もあったポルシェ1号車は、23時過ぎに水温が上がりすぎるトラブルが発生しガレージへ。ウォーターポンプを交換される作業を強いられ、優勝争いは絶望的な順位となってしまった。
また、これまで圧倒的な強さをみせてきたアウディ勢は、らしからぬ戦いを強いられている。7号車は序盤のトラブルに続き、駆動系のトラブルに見舞われ現在レベリオンの13号車にも先行を許している。8号車もパンクチャー等のトラブルが発生し、2周遅れの4番手となっている。
LMP2クラスは、シグナテック・アルピーヌの36号車、G-ドライブ・レーシングの26号車、そして平川亮が乗り込むティリエ・バイ・TDSレーシングの46号車オレカが首位を争う展開。松田次生が乗り込んだ47号車KCMGは、電装系のトラブルにより次生のドライブ中にミュルサンヌでストップしてしまい、無念のリタイア。中野信治が乗り込む34号車も総合56番手と苦しい戦いとなっている。
LM-GTEプロクラスは、リシ・コンペティツォーネの82号車が12時間経過時点の首位。69号車/68号車とフォードGT勢が負っている。LM-GTEアマクラスでは、澤圭太が乗り込むクリアウォーター・レーシングのフェラーリがクラス3番手。山岸大の乗り込むラルブル・コンペティションのシボレー・コルベットはクラス6番手となっている。