キャリコネニュースでは6月14日、「大企業の3割が『サイレントお祈り』をしていることが判明!」という記事を掲載し、ネット上で大きな反響が寄せられた。
お祈りメールとは、企業から送られる不採用通知メールのこと。本文の最後に「貴殿の今後のご活躍をお祈り申し上げます」などといった一文が表記されることから、「お祈りメール」と呼ばれている。
「企業がするなら学生側もサイレント内定辞退すればいい」
このお祈りメールさえ来ないのが「サイレントお祈り」だ。就活生は自分の合否が分からないため、長期間やきもきすることになる。しかし、アイデムが企業人事を対象にした調査によると、従業員数3000人以上の大企業の31.8%が「サイレントお祈り」をやっているのだという。
これに対しツイッターやはてなブックマークでは、怒りの声が相次いだ。
「学生側のマナーにはうるさいくせに立場の強い側は平気で失礼なことをするというアンバランス」
「逆に考えるんだ。不採用通知一つも出さないような非常識な企業に採用されなくてよかったんだと!」
「企業がサイレントお祈りするなら学生側もサイレント内定辞退すればいい」
中には、「相手の行動に制限をかけてしまう事だけに性質が悪いなぁ~こう言う企業も公表していくべきなのかも?」という投稿も。サイレントお祈りをする企業のデータベースを作って就活生同士で共有しよう、ということのようだ。学生から見た、企業のブラックリストという感じだろうか。
企業も通知期限を設定するのがマナーでは
アイデムの調査によると、サイレントお祈りをする割合は大企業の方が高い。募集人数が多いため、不採用に決定した学生に対して通知を出すのは手間だということかもしれないが、就職活動を行う学生にとってみればたまったものではない。
返事をしないというのは、ビジネスマナーとしても問題がある。先方からのアクションに対していつまでも回答しなければ、相手の心象を悪くする。これから社会人になる学生に対して、企業自ら悪い例を示しているようなものだ。ほかにも、
「不採用者に連絡をしないって、『うちはバックオフィスで効率的な業務遂行が行えている会社じゃありません』って伝えてるようなもんでは」
という書き込みがあった。
不採用を知るのはがっかりもするが、学生にとってはひとつの区切りにはなる。「受からなかった」ことがはっきりとわかれば、就職活動の日程が立つし、気持ちも切り替えられるだろう。
就活生の娘を持つ人物はツイッターで、「娘は合否の通知がないので落ちたと思って活動を再開したら 採用通知が来ました」と投稿。最終的に採用だったので、これはまだいいケースではあるが、就活再開の労力は無駄だったことになる。やはり、期限を設けることが絶対ということだろう。
あわせてよみたい:面接でしゃべり過ぎて不合格