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“Leap Motion”を使い、“あやつり人形”のようにオブジェクトを動かせるアニメーションソフトが画期的すぎる

2016年06月19日 08:51  Techable

Techable

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「トイストーリー」や「アナと雪の女王」のようなアニメーションが人気を博している。

だが、アニメーションを1から構築するとなると、Maya、Cinema 4D、Blender、Toon Boom、Adobe Flashなど、さまざまな専門ソフトウェアを駆使し、膨大な手間と時間をかけて動きを再現することになるし、専門知識をもった人にしか実現できないもの。
・手や指の動きに合わせてアニメーションする
カーネギーメロン大学の研究チームが開発している「Dranimate」というソフトウェアが、アニメーション作成の画期的な手法になるかもしれない。コンピューターとセンサーを使った“Leap Motion”の技術を用いて、手や指の動きを検知し、それらの動きに合わせて、オブジェクトをアニメーションさせるというものだ。
・画像内のジョイント部分が稼動する
まず、手書きのイラストをコンピューターにアップロードする。そのイラストに独自のソフトウェアが処理をおこない、イラスト内のオブジェクトの輪郭内を、くまなく線と点で結び合わせた網目状の状態に区切る。

実は、この点は“連結部分、ジョイント”のような役割を果たすのである。

センサーが検知する手の動きと、ジョイント部分を連動させる設定を施す。つまり、どのジョイントが、オブジェクトのどの部分と連動するか関連付けるというわけ。

指や手を動かすと、ちょうど操り人形のように、オブジェクトの手や足、部位が個別の動きを実行するという流れだ。

ジョイント部分がたくさんあればあるほど、滑らかな動きや、ある部位だけを動かす、というような動きが可能になる。

画像内のオブジェクトがいくつかある場合も、“関連付け”を施すことで、オブジェクトごとに別の動きをさせる……なんてことも難なく実現できる。
・制作の手間を大幅にカット!
1コマずつ絵を描く必要も、1コマ1コマを自然につなげる動画の処理を工夫する手間要らず、制作の労力や時間を大幅にカットし、誰にでも操作がわかりやすいのが大きなアドバンテージだ。

現状では、2Dのアニメーションしかつくれないが、今後3Dアニメーションにも対応するようになるかもしれない。期待して待ちたい。

Dranimate