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ル・マン24時間8H経過:燃費優位のトヨタが首位奪取も僅差の戦い

2016年06月19日 07:21  AUTOSPORT web

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2016ル・マン24時間耐久レース トヨタTS050ハイブリッド
第84回ル・マン24時間耐久レースはスタートから8時間が経過し、首位争いでは燃費に勝るトヨタがライバルを1歩リード。ポルシェが後を追う展開となっている。

 スタートから3メーカーによる例年以上に激しい首位争いが繰り広げられている今年のル・マン24時間。この争いで、1スティント14周のペースで走行を重ねるトヨタが、1スティント13周のペースで走行するポルシェ、1スティント12周のアウディからリードを奪っている。 

 まず、小林可夢偉がドライブする6号車トヨタTS050ハイブリッドがレース開始5時間~6時間でトップに浮上すると、少しづつリードを広げ、ライバルに対し30秒近いギャップをつけることに成功する。

 可夢偉は3スティントを担当して、96周目にステファン・サラザンへドライバーチェンジ。この際、可夢偉が築いたリードに加え、LMP2マシンのアクシデントで設定された『スローゾーン』のタイミングにも助けられ、サラザンはポジションを譲ることなく、コースへ復帰した。

 総合2番手には1号車ポルシェ919ハイブリッドがつけていたが、スタートから7時間~8時間頃、3番手の2号車ポルシェが1号車を交わして2番手に浮上。トップの6号車トヨタを22.3秒差で追う展開となっている。

 総合3番手は1号車ポルシェ、総合4番手は5号車トヨタと続き、アウディの8号車R18が総合5番手。しかし、途中マシンをガレージに入れて作業する場面もあり、トップとは2ラップ差となっているほか、7号車アウディはレース序盤のターボチャージャー交換のタイムロスが影響し、8周遅れで周回している


 LMP2クラスはレース開始から5時間付近まで首位に立っていたマノーの44号車オレカ05・ニッサンがダンロップ・シケインでスピン。この隙に、すぐ後方まで迫っていた平川亮が操るティリエ・バイ・TDSレーシングの46号車オレカ05・ニッサンが首位に浮上。その後も安定したペースで周回を重ね、クラス首位を堅持している。

 クラス2番手にはKCMGの47号車オレカ05・ニッサンがつけていたが、松田次生がスティントを担当していたタイミングでマシンにトラブルが発生。ミュルサンヌ~インディアナポリス間でマシンが止まってしまった。そのためクラス2番手にはシグナテック・アルピーヌの36号車アルピーヌA460・ニッサンが浮上した。

 LM-GTEプロクラスはセバスチャン・ブルデーもハンドルを握る68号車フォードGTがクラス首位につけているが、82号車フェラーリ488GTEを振り切ることができず、4.7秒差の接戦となっているほか、LM-GTEアマクラスは62号車フェラーリ458イタリア、88号車ポルシェ911 RSR、98号車アストンマーチンV8バンテージが5秒以内のクラス首位争いを繰り広げている。