2016年6月18日(現地時間午後10時)
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
WEC第3戦 ル・マン24時間 決勝速報No.2
夕闇迫る7時間経過。
#6号車の小林可夢偉が首位躍進。#5号車も3位争い
ル・マン24時間レースはスタートから7時間を経過。スタート直後の降雨から一転、好天の下でのレースが続く中、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは、小林可夢偉がドライブする#6号車が好走を見せ、90周目に首位躍進し、ステファン・サラザンへとドライバーを交代した後も、レースをリードしている。#5号車もピットイン毎に順位を入れ替えながら、現在は中嶋一貴が首位と約2分差の4位を走行している。
TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
5時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 4位 77周
6時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 3位 93周
7時間経過時点(中嶋一貴): 3位 110周
TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
4時間経過時点(小林可夢偉): 1位 77周
4時間経過時点(小林可夢偉): 1位 93周
4時間経過時点(ステファン・サラザン): 1位 110周
日の長い夏のヨーロッパだが、午後10時を過ぎると夕闇が迫りナイトセッションに突入する。TS050 HYBRIDはその燃費効率の高さを活かし、ライバルよりも1周多い14周の給油間隔で概ね順調に周回を重ねている。
首位と約30秒差の2位でステアリングを託された小林は、路面コンディションが回復してくると、ファステストラップを更新する快走で首位との差を詰め、84周目にはその差は14秒に。ポルシェ#1号車が89周目にピットインすると、#6号車は首位に躍進した。
3スティントをこなした小林は96周目にサラザンへと交代。小林が築いたマージンと、イエローフラッグタイミングの幸運にも助けられ、サラザンは首位のままコースへと復帰した。
#5号車もアンソニー・デビッドソンが上位と遜色のないタイムで走行を続け、中嶋一貴へとドライバーチェンジ。僅差の3位争いを繰り広げている。
アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車):
ここまでは、我々の#5号車には幸運が回って来ていないようです。レーススタート直後にトラブルに見舞われ、私の担当したスティントでも、交換したばかりのタイヤに異常振動が出てしまい、再度のピットインを強いられてしまいました。それにより大きくタイムをロスしてしまいましたが、これもレースですし、まだ先は長いのでプッシュし続けます。
小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車):
私の担当したスティントは順調で、我々のペースの速さを示せたと思います。首位争いは非常に僅差だと思いますが、まだレースは長く続きます。我々が1スティントあたりライバルよりも1周多く走れるのは優位な状況です。TS050 HYBRIDは好調ですし、優勝争いが出来ると思っています。