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嵐 松本潤の仕事ぶりはまるでサムライ? 『99.9』関係者を魅了する求心力

2016年06月19日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 嵐の松本潤が主演するドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)が、本日6月19日に最終回を迎える。4月からスタートし、高視聴率をキープしてきたこのドラマ。数々の話題作を生み出してきた“日曜劇場”という枠の大きなプレッシャーを見事にはねのけ、大きな成果を残した。


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 これほどの人気を博したのは、松本の求心力が大きな要因だと感じる。 例えば、収録時の裏話がつぶやかれてきた番組の公式Twitter(参考:日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」公式Twitter https://twitter.com/999_tbs)。そこで松本は番組スタッフに「座長」と呼ばれ、親しまれている。


 クライマックスシーンの台詞は松本も含めて1週間やり取りを重ねてきたエピソードや、共演者の差し入れを通じて現場を和ませる松本の様子がつぶやかれてきた。最終話の中丸雄一がゲスト出演する際には、ドラマがどう作られているのか、アドリブの話をしていたと伝えられた。


 スタッフから「うちの座長は気遣いの人」と称される所以は、誰よりもストイックに作品に向き合い、全体を盛り上げていく姿勢があったからこそ。主演でありながらも、ときには裏方の視点で作品に向き合い、共演者やスタッフとの距離を縮める行動は、まさに一座をまとめる座長である。


 なぜ、そのような空気が生まれているのか。それは、主演の松本がプロデューサー的な感覚で作品に取り組むスタイルが根付いているからかもしれない。松本は、これまで嵐のコンサートの演出に携わってきた。また、ジャニーズのエンターテインメントは舞台に最も重きをおいている。松本は多くの舞台を観劇していることでも知られており、先輩たちが座長として舞台を成功させる姿を見てきたからなのではないか。


 だからこそ、脇を固めるベテランの俳優陣たちからも信頼を得ている様子が伺える。最終話に向けて出演者が他の番組に出演する、いわゆる「番宣」の際も、香川照之は「本当に楽しい現場」「(松本は)いろんな角度から見ていてすごい」と大絶賛。


 いとこ役を演じたレキシも「(松本は)魅力だらけ」とベタ褒め。新曲の作詞で煮詰まっていたところ、松本が相談にも乗ってくれたのだという。アイデアやテーマが次々と飛び出してきた松本のおかげで歌詞ができたという。


 片桐仁も、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で 「ドラマが終わっても(松本と)仲良くしたい」とラブコールを送った。ドラマ内での「それでいいの?」「やれんの?」というドS発言のあとの笑顔がかわいいと、すっかりメロメロなのだとか。 同じ嵐のメンバーである櫻井翔に、「松本と仲良くするためにはどうしたらいいか」と質問を投げかけるほど真剣だ。


 気になる櫻井の回答は「クールに見えて天然なので、諦めずにトライしたほうがいい」としたうえで、「後ろの髪の毛を触られるのがものすごく嫌い」というポイントを伝えた。「たぶん昔、武士だったんですよ」というのは、背後をとられるのがイヤだという比喩だが、これはまさに言い得て妙。


 『家(作品)のために忠義を尽くし、人(共演者やスタッフ)と正面から向き合う』。松本の仕事の流儀を言葉にしたら、こんな武士道のようになるのではないだろうか。そんな現代のサムライ・松本潤、真剣勝負なクライマックスはどのような形におさまるのか、期待が高まる。(佐藤結衣)