第84回ル・マン24時間耐久レースはスタートから4時間が経過。上位はポルシェ、アウディ、トヨタによる接戦が続いている。
スタート前の降雨によりセーフティカー先導でスタートした今年のル・マン。スタートから1時間を過ぎたタイミングで上位陣は1度目のルーティンピットを迎える。しかし、ここでアウディの7号車R18にトラブルが発生。ピットに戻るとガレージにマシンを入れてしまう。
7号車はターボチャージャー周りにトラブルが出たようで、チームはパーツを交換。この作業に6周ほど掛かってしまい、大きく順位を落としてしまった。
その後は、時おりスピンやコースオフするマシンがあるものの、大きな混乱もなく推移。各チームはアウディが1スティント約12周、ポルシェが1スティント約13周、トヨタが1スティント約14周のペースで走行を重ねていった。
レーススタートから4時間が経過しようかというところで、各チームは4回目のルーティンピットを迎える。ここで5号車トヨタTS050ハイブリッドが、前を走る8号車アウディR18を交わして総合3番手に浮上する。
しかしアウトラップで、アンソニー・デビッドソンがタイヤのバイブレーションを訴えて緊急ピットイン。再びタイヤを交換してコースに復帰したが総合5番手までポジションを落としてしまった。
また、このタイミングでLM-GTEアマクラスの89号車ポルシェ911 RSRがダンロップシケインで激しくクラッシュ。決勝レースで初めて『スローゾーン』が設定された。
4経過時点で、首位は1号車ポルシェ919ハイブリッド、24.6秒差の2番手に6号車トヨタTS050ハイブリッド、44.4秒差の3番手に8号車アウディ、54.4秒差の4番手に2号車ポルシェ、1分27秒差の5番手に5号車トヨタと続いている。
LMP2クラスはマノーの44号車オレカ05・ニッサンがクラス首位。約25秒差のクラス2番手に平川亮も名を連ねるティリエ・バイ・TDSレーシングの46号車オレカ05・ニッサンが続いている。松田次生も所属する昨年王者KCMGはクラス5番手だ。
LM-GTEプロクラスは82号車フェラーリ488GTEと69号車フォードGT、68号車フォードGTが10秒以内の僅差でトップ争いを繰り広げている。LM-GTEアマクラスは81号車ポルシェ911 RSRが首位となっている。