トップへ

ル・マン:スタート直前の降雨によりレースはSC先導で幕開け

2016年06月18日 23:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

スタート直前、サルト・サーキットには雨が降り出し、セーフティカー先導でスタートした
第84回ル・マン24時間耐久レースは現地15時にスタートが切られたが、開始直前に降り出した雨により、セーフティカースタート。その後、レース再開後にトヨタの5号車TS050ハイブリッドが一時、トップに浮上している。

 決勝が行われる18日は朝から好天に恵まれていたものの、決勝スタート直前になり雨が降りはじめたサルト・サーキット。公道区間のユノディエールなどは大きな水たまりもできてしまっており、レースはセーフティカー先導でスタートすることとなった。

 レースは定刻の15時、俳優のブラッド・ピッド氏の掛け声によってスタート。まずはコンディションが回復するまでセーフティカーランが続けられることとなった。

 セーフティカーラン中、多くのドライバーが前走車が上げる水しぶきによって、視界が遮られると無線で訴える状況。コースの一部では陽が出ている箇所も出てきたものの、開始30分間はセーフティカーランが続く。

 スタートから40分を過ぎる頃には傘をたたむ観客も増え始め、コースに日が差す場面も増えはじめる。また、コースマーシャルたちもブロワーなどでコース上の水たまりを取り除くシーンも見られるようになっていく。そして、レース開始から51分後、ついにセーフティカーのランプが消灯。8周目に実質的にレースがスタートした。

 リスタート直後、4番手を走行していた5号車トヨタTS050ハイブリッドのペースが上がらず、第1シケインまでに後方につけていたアウディの7号車、8号車に交わされ総合6番手に後退する。

 9周目、ペースが上がらず、トップの2号車ポルシェ919ハイブリッドに差を広げられていた1号車ポルシェに6号車トヨタ、7号車アウディが追いつき三つ巴のバトルに発展。その後、第2シケインの飛び込みでトヨタがアウト側から1号車ポルシェをオーバーテイクした。

 これでトップを追う形となった6号車トヨタはペースを上げると、9周目の最終コーナーでトップの2号車ポルシェも交わして、総合トップに浮上。総合2番手にはペースを取り戻したトヨタ5号車も続き、トヨタ勢がワン・ツー体制を構築したが、ピットのタイミングでアウディ・ポルシェに交わされてしまう。しかし、トップのアウディ7号車とは6号車トヨタが15秒差、5号車トヨタが25秒差に続いている。

 LMP2クラスはシグナテック・アルピーヌの36号車アルピーヌA460・ニッサンがトップ。LM-GTEプロクラスは91号車ポルシェ911 RSRがクラス首位となっているほか、LM-GTEアマクラスは78号車ポルシェ911 RSRが首位に立っている。