SBK(スーパーバイク世界選手権)第8戦リビエラ・ディ・リミニラウンドは、イタリアのミサノ・ワールドサーキットで決勝第1レースを行ない、ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が優勝した。
決勝第1レースは周回数21周、気温24度、路面温度43度のドライコンディションで争われた。2番グリッドから好ダッシュでレイがトップに立ち、ポールスタートのトム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が2番手に続いて、レース序盤からこの二人が後続を引き離して僅差で周回を重ねる。フリー走行から決勝を見据えたアベレージを優先してセットアップを進めてきたレイがトップをキープし、サイクスは無理に勝負をかけることなく、レイの背後につけて周回を重ねる。
最終ラップにトップをねらったサイクスだったが、結局前に出ることはできず、ゴールライン直前で横に並びかけたものの、コンマ090秒の僅差でレイが一度もトップの座を譲ることなく今シーズン5勝目を記録。レイの優勝は第4戦アッセン以来、レイはランキングトップをキープしている。サイクスは2位に入賞、二人のポイント差は61ポイントとなった。
3位にマイケル・ファン・デル・マーク(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)が入賞、スタート直後の混乱をうまく避けたファン・デル・マークは、2周目から3位に浮上。トップ争いの二人に追いつくことはできなかったが、そのままポジションを守って、今シーズン5回目の表彰台を獲得。
4位にチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が入賞、デイビスはスタート直後の2コーナーで転倒したロレンツォ・サバドーリ(イオダレーシングチーム)を避けるためにコースオフ、1周目を20番手で終えていたが、3周目に11番手、10周目に5番手、14周目に4番手とポジションを挽回。表彰台には届かなかったものの、4位でゴール、ランキング3位をキープした。
5位にジョルディ・トーレス(アルテアBMWレーシングチーム)、6位にマーカス・ライトバーガー(アルテアBMWレーシングチーム)が続き、代役参戦のニッコロ・カネパ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)は7位に入賞。デイビスと同様にスタート直後に転倒を避けてコースオフ、追い上げたレオン・キャミア(MVアグスタ・レパルト・コルセ)が8位に入賞。9位にロマン・ラモス(チームゴーイレブン)、10位にアンソニー・ウエスト(ペデルチーニレーシング)の順で続いた。
ジョシュア・ブルックス(ミルウォーキーBMW)が11位に、アレックス・デ・アンジェリス(イオダレーシングチーム)が12位に続き、中盤まで4番手を走っていたアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)は10周目の4コーナーでコースオフ、12番手に後退し、結局13位でゴールとなった。ダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は1周目を3番手で戻ったが、2周目の14コーナーで転倒、再スタートして14位。パウエル・スコペック(VFTレーシング)がは15位に入賞した。
チャビ・フォレズ(バーニレーシングチーム)は6番手走行中の18周目にマシントラブルでリタイア。ニッキー・ヘイデン(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)は4番手走行中の2周目の最終コーナーで転倒リタイア、サバドーリはスタート直後の2コーナーで転倒リタイアに終わった。
WSS(スーパースポーツ世界選手権)クラスでは、フェデリコ・カリカスロ(バーダル・エバン・バロス.ホンダレーシング)が1分38秒097でポールポジションを獲得した。カリカスロはWSS初ポール獲得。2番手に1分38秒154でケナン・ソフォグル(カワサキ・プセッティレーシング)、3番手に1分38秒600でパトリック・ヤコブセン(ホンダ・ワールドスーパースポーツチーム)が続き、大久保 光(CIAランドロード・インシュランス・ホンダ)はフリー走行総合16番手、SP1で1分39秒847と6番手タイムを記録。16番手から決勝に臨む。