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スーパーGT SUGO公式テストの午後はカルソニックが最速。GT300はロータス首位

2016年06月18日 19:11  AUTOSPORT web

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カルソニックIMPUL GT-R
スーパーGTの公式テストは6月18日、宮城県のスポーツランドSUGOで1日目午後のテストが行われ、ZENT CERUMO RC Fがベストタイムをマークした。GT300クラスはシンティアム・アップル・ロータスが午後の最速となっている。

 12時5分まで行われた午前のセッションの後、SUGOではオープンピットや一般ファンのパレードラン等が行われ、テストとは思えぬほどのイベント満載のインターバルとなった。その後迎えた午後2時30分からのセッションでは、コースオープンから各車ともタイヤの評価を行い、周回を重ねていった。

 そんな午後のセッションは、ところどころでスピンやコースアウト等はあったものの、赤旗は一度きり。16時前に最終コーナーでUPGARAGE BANDOH 86がコースアウト。その回収のための赤旗となった。

 セッション終了直前には、GT300クラス/GT500クラスの専有走行が行われ、GT500クラスではここで予選シミュレーションも行われた。専有走行前まではZENT CERUMO RC Fがベストタイムをマークしていたが、専有走行時にジョアオ-パオロ・デ・オリベイラがドライブしたカルソニックIMPUL GT-Rが1分11秒367というベストタイムをマーク。2番手には佐々木大樹がドライブしたフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがつけ、GT-R勢がワン・ツーとなった。

 3番手は、山本尚貴がドライブしたRAYBRIG NSX CONCEPT-GT。「今年に入っていちばん調子がいい一日でした。ここはチームが持っているアイデアやセットアップがこのコースに合っていると思います」と山本は走行後語ってくれた。

 一方、GT300クラスはシンティアム・アップル・ロータスが1分18秒676というベストタイムをマークし、この日の最速となった。2番手にはVivaC 86 MCが続き、GT300マザーシャシー勢がワン・ツー。JAF-GT勢ではSUBARU BRZ R&D SPORTが5番手につけているが、プリウス勢は「エンジンが厳しい」と31号車TOYOTA PRIUS apr GTが7番手どまりとなっている。

 GT3勢では、Hitotsuyama Audi R8 LMSが3番手につけたものの、「ここでのマザーシャシー勢の速さはちょっと見えない。我々はGT3の最上位にいられれば」とマザーシャシーはやはりここでは本命と言えそうだ。

 なお、この日は午前に3回、午後に1回の赤旗が提示されたものの、さまざまなドライバーやチーム関係者に話を聞くと、クラッシュはないもののスピンやコースアウト、またコース上でGT500、GT300のクラス違いのマシン、また同クラス同士でも交錯するシーンがかなり多かったという。「1日目はみんな大人しかったけど、2日目は荒れる可能性もあると思う」という声もあった。