フェラーリがF1カナダGPから変更してきたリヤサスペンションについて、詳細が明らかになった。
関係者の話を総合すると、サスペンション自体は素材、ジオメトリーともに、これまでと同様である。変えたのは、ボディ側のマウント方法ということだ。
フェラーリはカナダGPからエンジンカウルの後端も改良している。リヤサスペンションはボディワークとオーバーラップするため、当初リヤサスペンションの変更は空力的な理由とも考えられた。しかし関係者によれば、カナダGPでのリヤサスペンションの変更は、タイヤのウォームアップを改善するためのものだという。
フェラーリはスペインGPとモナコGPの予選で、うまくタイヤを温めることができずに不本意な結果に終わった。そこでチームはタイヤと車体をつなぐサスペンションを見直したのである。
カナダGPの予選では低温だったにもかかわらず、メルセデスに迫ることができたフェラーリ。新仕様のサスペンションは今回バクーでも搭載、暑い気候でうまく使いこなせれば夏のヨーロッパ・ラウンドでも使っていく予定だ。