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初日の走行で問題となった縁石を撤去、ピットロードへの白線も位置を変更

2016年06月18日 17:21  AUTOSPORT web

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金曜にコースをチェックするFIAのチャーリー・ホワイティングとハービー・ブラッシュら
F1ヨーロッパGP金曜日のフリー走行で、コースの縁石に問題が発覚したバクー・シティ・サーキット。フリー走行1回目のセッション後に、多くのマシンのタイヤに損傷が確認されていた。問題となった箇所は、6コーナー出口の縁石と12コーナーのイン側の縁石、そして15コーナーのイン側の縁石だ。

 フリー走行2回目までに修復が難しいと判断したFIAは、とりあえず「ターン6にある縁石の出口を極力、避けてほしい」とチームを通じてドライバーたちへ警告。

 その後、行われたチームマネージャーも含めたドライバーズミーティングで、この3つの縁石を除去し、ゼブラ色のペイントにすることで、ドライバーおよびチームと合意が交わされた。





 

 また、ピットロード入口へと導入する白線も変更された。視認性が悪いことと、ピットロードへ向かうドライバーの走行ラインを早めに変えさせることで本コースを走行するドライバーとの接触事故を未然に防ぐための措置である。金曜日までの白線はコースの中央寄りにあったため、ドライバーたちは早めにイン側へ寄らず、白線が近づいてから一気にイン側へ進路を変えるというケースが見られた。

 そこでFIAは、ピットインするドライバーが早めに走行ラインを外すよう、白線の位置を左側へ移動させた。さらに一部のドライバーから「路面がうねっていて白線の始まりが見えづらいという指摘を受け、白線を約10m伸ばした。下の写真で濃い青色の矢印が改修後、水色の矢印部分が金曜日に使用していた白線の跡だ。



 

 改修工事は金曜日の夜に行われ、撤去された縁石の代わりにペイントを塗るという作業以外は終了。問題となった縁石のほか、FIAは予防策として、サーキットに対して1枚1枚バラバラに路面に固定されていた縁石を、縁石同士を溶接することで、剥がれにくくしている。