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『インデペンデンス・デイ』続編、実際に模型を爆破していた20年前の撮影方法が明らかに

2016年06月18日 14:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(c)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

 『インデペンデンス・デイ』の新章『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』より、20年前の撮影方法とVFX技術の進歩が明かされた。


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 本作は、1996年に公開され、第69回アカデミー視覚効果賞を受賞したSF映画『インデペンデンス・デイ』の続編。前作から20年の月日が流れた世界を舞台に、アメリカ合衆国全土を覆うサイズへと巨大化した宇宙船が、世界の主要都市を破壊し尽くしていく模様を描く。


 スティーブン・スピルバーグ監督が「お金を払って観たい映画」とコメントした前作の『インデペンデンス・デイ』は、CG技術とミニチュア模型を融合させたスペクタクル・シーンが多数存在した。前作に引き続き今作でも製作・脚本を務めたディーン・デブリンは当時、「この映画は誰も観たことのない映画史上最大のスケールの模型撮影だと自負している」と明かした。


 当時も最新のデジタル・コンピューター技術が多く使われたが、都市や飛行機、宇宙船の模型を作って撮影するという伝統的な方法も取り入れられ、ホワイトハウス、自由の女神像、エンパイア・ステートビル、F-18型戦闘機、ヒューイ型ヘリコプター、爆撃用と攻撃用から母艦まで数種類の宇宙船と、大統領専用機エアフォース・ワンまで、様々な模型が制作された。模型を担当したマイケル・ジョイスは当時、「この作品は、これまでのディザスター映画の3本分以上の模型を使っている。実際に模型を燃やした炎、爆破のナマの迫力にはコンピューターもかなわない」と話した。


 エメリッヒ監督は、「正直言って、私は続編がそれほど好きではない。どうして“以前に観たものをまた観たいと思うのか?”」と公言するが、「『2012』を初めてデジタル・カメラで撮影して、“技術がどれほど進歩したかということに突然気づいた”」と当時を振り返り、初めて続編を手がけることになった経緯を語った。視覚効果スーパーバイザーとエメリッヒ監督は、「あの当時やれなかったことを今ならやれる」と語っている。(リアルサウンド編集部)