バレンティーノ・ロッシは、サーキットでは制約や異常な事故が起きる可能性があるためMotoGPが開催される全てのサーキットは決して安全にはならないと認めている。
2014年にMoto3クラスでサロムと同じ12コーナーで起こったニッコロ・アントネッリの事故によりエアフェンスが導入されることになったが、これはサロムの事故では十分とはいかなかった。
ロッシは12コーナーが危険であったことを知っていたが、それが深刻なものだとは思っていなかったと語った。
「たとえば、もてぎの4コーナーはもっとランオフエリアが必要だと毎年言っている」
「状況を調査するけど、ランオフエリアは拡張できない。これが現実だ。シーズンの間、充分なスペースがないために、バイクに何かが起こりそうな地点がたくさんある」
「何年か前のヘレスを覚えている。ロベルト・ロカテッリが10コーナーの出口でクラッシュした。ステアリングは左に固定されたままで、彼はストレートの左側のウォールに突っ込んだ」
「ストレートのようなところで100メートルものランオフエリアを確保するなんて不可能だよ。ランオフエリアを確保したいなら、砂漠の真ん中でレースをすべきだね。でもそんなことができるのはカタールくらいだろう」
「100パーセントの安全を確保することは本当に難しいんだ。残念なことに、これは誰かがどうにかできることじゃないんだよ」
ロッシはサロムの事故後に開かれた安全委員会を欠席。次戦アッセンでのミーティングに出席するか問われたロッシは「わからないけど、たぶん出席すると思う。出席できることを願うよ。金曜日はいつもかなり忙しいからね」とコメントした。