雨の量こそ少ないが、湿気も高く憂うつな気分に陥りがちなこの頃。仕事に対するモチベーションも下がり気味で死んだ魚のような目でパソコンに向かい合う日が続いている。昔はあんなにキラキラとしていたはずなのに……と悲しくなる。
一番輝いていたのはいつだったかと思いを馳せると、脳裏に浮かぶのは小学生の頃だ。あの頃好きになった漫画は今でも私を支えていて、仕事の癒しにもなっている。そんな作品の一つが国民的漫画の「ワンピース」。昨年3月に東京タワー内に「東京ワンピースタワー」がオープンした際はいち早くチケットを購入し、友人とともに訪れた。
そんな「東京ワンピースタワー」が、明日18日(土)からセカンドシーズンに突入するという。この気分を打破する力を貰うためにも、17日に開催された内覧会に足を運んだ。会場に到着するとクルーが「Welcome to トンガリ島(一味のナワバリという設定)!」「サンジさん以外No Smokingでお願いします!」と呼びかけていて早速テンションがあがってくる。
押し寄せる名場面の波に思わず目が潤む
セカンドシーズンで大きく変わるのが、入口のアトラクション。今までのアトラクション「出会いの洞窟」でもワンピースの名場面を振り返ることが出来たが、新アトラクション「360ログシアター~The World of ONE PIECE~」ではさらにリアルに体験できるようだ。
一歩足を踏み入れると、そこでは360°の巨大スクリーンの世界。暗い中からだんだん明るくなってきたかと思うと、見えるのは甲板からの海の景色。まるで自分も「麦わらの一味になっているよう……」と空想の世界に入った瞬間、名場面が波のように押し寄せてくる。
シャンクスとの約束を交わすシーンや、一味それぞれのエピソード、強敵たちとの熱い戦い…それらの原画が静止画でなくストーリーのように流れていく。ワンピースのエピソードの中でも特に「東の海編」が好きな筆者。ウソップ海賊団解散や、アーロンに向かって「うちの航海士を泣かすなよ!!!!」と言い放つルフィ、偉大なる航路目前で5人が夢を語りながら酒樽を壊すシーン……目にはじんわりと涙が滲んできていた。
2012年に開催された「ONE PIECE展」でも似たような展示はあったものの、あれは360°がスクリーンではなかったため、迫力はこっちの方が断然上だ。また、今回の「360ログシアター」は見る位置で使われている場面が違うこともある。何度見ても楽しめそうだ。
プロジェクションマッピングなどを駆使したライブショーも必見!
「360ログシアター」を抜けると、宴を開く等身大の一味が出迎えてくれる。一味が歌い出すのは「ウィーアー!」。うん、やっぱりワンピースといえば「ウィーアー」だよね。壁には歌詞も映し出されるため、一緒に歌うことも可能だ。
4月23日から内容が新しくなったというライブショーの「ONE PIECE LIVE ATTRACTION”2”」も観劇してきた。漫画は好きなものの、実写やショーはほとんど見ない筆者。「ワンピースのショーってどうなんだろう…?」と思う気持ちも若干あった。
だが、そんなこと思っていたのは始まる前まで。一味が登場するとまず華麗な身のこなしに目が奪われる。そして……ちゃんとルフィの腕が伸びる!サンジやゾロの必殺技もプロジェクションマッピングと相まってバッチリ決まっていた。今回のショーから出演するローの剣さばきには惚れ惚れした。観客ひとりひとりにライトが渡され、ショー開始前にクルーのお兄さんが教えてくれる振付をすることで一体感も味わえる。
また、「東京ワンピースタワー」内には、7月23日から公開される「ONE PIECE FILM GOLD」の設定資料も特別展示されている。映画に行く予定の人は是非チェックしておきたい。ワンピースに染まって昔の気持ちを思い出して背中を押された筆者は「また仕事頑張ろう」と思いながら帰路に着いたのであった。
(c)尾田栄一郎/集英社
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