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フェラーリの「冷え性」に悩むライコネン、初開催バクーの暑さに期待

2016年06月17日 13:01  AUTOSPORT web

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涼しいカナダに苦戦したライコネン
ここ数戦は不調が続くフェラーリF1チーム。キミ・ライコネンは温暖な気候のレースで調子が戻ることを期待している。 

 ライコネンは5月のスペインGPを2位で終えたものの、モナコではクラッシュによりリタイア。チームメイトのセバスチャン・ベッテルが2位につけた先週のカナダGPでは、6位に終わっている。フェラーリはスペインおよびモナコの予選でタイヤの使い方に悩まされていたが、ライコネンはバルセロナの予選でベッテルに先行。モンテカルロの予選でも差を0.180秒に抑えたが、カナダの予選では0.589秒の差をつけられ、決勝では、ほぼ1分遅れでのフィニッシュとなった。

 この2戦でライコネンはドライバーズランキングでも、2位から5位へと転落。カナダGPでは気温の低さが、タイヤの扱いに悪影響を及ぼしたと説明する。

「たくさんの小さなことの積み重ねと、あの低い気温が相まって、タイヤを思うように扱えなくなってしまった。ある部分ではセッティングを改善できたかもしれないが、タイヤが正しく使えていない状態では、セッティングを正すことも非常に難しい。タイヤのスイッチを『オン』にできないと、振り回されることになる。今シーズンのレースは大体において気温が低く、それが影響している。気温は高いほうが好ましく、タイヤもうまく使えるようになるけれど、それは誰にとっても同じ条件。現状で、より良い仕事をする必要がある」

 アゼルバイジャンで今週末に開催されるヨーロッパGPは、カナダよりも大幅に気温が高くなると考えられている。

「マシンを望みどおりにできれば、速く走れることはわかっている。けれど正しく機能するところと、しないところの差が、とても小さい。それがラップタイムに大きく影響するんだ。この数戦では少し苦戦してきて、楽なレースではなかったが、これからまた新たな場所で週末が始まる。マシンを期待どおりのものにして、タイヤを望みどおりに機能させることが必要だ。それができれば、絶対に大丈夫だ」