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ル・マン:予選2~3回目は雨がらみ。ポルシェが1列目独占で2年連続PP

2016年06月17日 09:31  AUTOSPORT web

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ポルシェに通算18度目のポールポジションをもたらした2号車ポルシェ919ハイブリッド
第84回ル・マン24時間耐久レースは17日、予選2回目・3回目が行われ、2号車ポルシェ919ハイブリッドがポールポジションを獲得。フロントロウに1号車ポルシェ919ハイブリッドが続いた。

■予選2~3回目は雨あし強く 

 現地19時からスタートした予選2回目はドライコンディションでスタートしたものの、セッション後半には雨が降り出す展開となった。

 LMP1に参戦する各チームは路面が乾いていたセッション序盤で精力的に走行。なかでも、トヨタはもっとも周回を重ねたものの、路面コンディションやトラフィックの影響からか、予選1回目のタイムを更新できず。ライバルチームも2号車ポルシェのベストラップを更新することはなく、セッションは終了した。

 予選最後のセッションとなる予選3回目は現地時間22時にスタート。セッション前から雨が降り続いていたため、ウエットコンディションでの幕開けとなったが、セッション中に雨は止み、セッション終了30分前にはドライコンディションになるとみられていた。

 しかし、当初の予想よりも雨あしが強く、コースの一部が水に浸かってしまう状況に。このため、コンディション回復を待つべくセッションは赤旗中断となる。

 セッションは残り45分というタイミングで再開されたものの、コースは依然ウエット状態のまま。各チームとも走行を行ったものの、予選1回目で2号車ポルシェが記録したタイムを破れず、ポルシェの2年連続ポールポジションが確定した。


 ポールタイムを記録したポルシェのニール・ジャニは「去年の予選(でポールを獲得したアタック)はベストな走りをした結果だったけれど、今年は少し状況が違うんだ」と語る。

「雨が降ることは想定していたから、(予選1回目が行われた)水曜日の時点でチャージをかける戦略にした」

「トラフィックに巻き込まれながらも、危険を冒してアタックを敢行した。どうやら、この戦略がうまく決まったみたいだね」

 予選3番手は6号車トヨタTS050ハイブリッド、4番手は5号車トヨタと続き、トヨタが2列目を確保している。

 アウディR18勢は当初5番手につけていた8号車が、アタックラップで規定以上の燃料を使用していたことが発覚。ペナルティを受けて6番手にポジションを落とし、代わって7号車アウディが予選5番手に浮上している。

■GTE-Amで澤圭太のフェラーリがPP
 LMP2クラスも予選1回目でトップタイムを記録したG-ドライブ・レーシングの26号車オレカ05・ニッサンがポールポジション。35号車、36号車とアルピーヌA460・ニッサン勢が2番手、3番手に続いている。

 平川亮の乗り込む46号車オレカは7番手、松田次生の47号車は9番手を獲得。中野信治の34号車は21番手で予選セッションを終えた。

 LM-GTEプロクラスは、今季から参戦しているフォード・チップ・ガナッシ・レーシングがフロントロウを独占。また上位5台中4台をフォードGTが占める結果となっている。

 LM-GTEアマクラスは澤圭太も名を連ねるクリアウォーター・レーシングのフェラーリ458イタリアがクラス2番手をコンマ3秒近く引き離してポールポジションを獲得。山岸大が乗り込む50号車シボレー・コルベットC7-Z06が7番手につけている。