ヨーロッパGPの舞台バクー・シティ・サーキットに関し、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンはF1の安全性が後退したと発言、懸念を示している。
今週末初めて開催されるアゼルバイジャン バクーの市街地コースには非常に狭いセクションがある。バトンは、ランオフエリアがなく、エスケープロードが狭い箇所がいくつかあることや、ピット入口のレイアウトなどを心配している。
「いくつかのエリアで僕らは後退したようだ。理由は定かではないが」とバトン。
「このサーキットは反対の方向に進んだ。いろいろな状況において優れたサーキットがたくさんあるだけに残念だ」
「(バクーの)レイアウトは好きだ。エキサイティングな箇所がいくつかある。でも解決すべき問題がいくつかありそうだ」
「いくつか気に入らないコーナーがある」
「僕らは安全性向上に懸命に取り組み、常にサーキットの改善に努めてきた。なのにこのサーキットを実際に見ると、ターン3、ターン7、ターン14といったコーナーではランオフが全くない」
「ターン7には3つのTecproバリアがあり、その後はコンクリートのバリアになっている」
「建物があるからどうしようもない。本当に残念だ」
「僕らドライバーはFIAを信頼している。彼らは僕らの安全を維持するためにいい仕事をしてくれている」
「でもこのサーキットのランオフは小さい。僕が間違っているのならいいんだけど」
メルセデスのニコ・ロズベルグも、ランオフに関して「少し心配だ」と認めている。
「下りのターン14ではすぐそばにウォールがある。ターン3とピット入口もそうだ。素晴らしいとはいえない」
バトンはBBCに対し「誰にもミスやトラブルが起きなければ問題ない。ハッピーな気持ちでグランプリを終えることができるだろう。問題が起こらないことを祈るだけだ」とコメントした。