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西田和昭、『トリプル9 裏切りのコード』に絶賛コメント 「水野晴郎なら真っ先に飛びついていた」

2016年06月16日 19:41  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2015 999 Holdings, LLC

 ジョン・ヒルコート監督作『トリプル9 裏切りのコード』の公開に先駆け、映画評論家・西田和昭と中野ダンキチのコメントが公開された。


参考:『トリプル9 裏切りのコード』、男たちが銀行を襲撃する模様とらえた冒頭映像公開


 本作は、ケイシー・アフレックが主演を務め、『ザ・ロード』『欲望のバージニア』のジョン・ヒルコートがメガホンを取ったクライム・アクション。職務中の警官が撃たれた時に使う警察コード“トリプルナイン”を利用した犯罪計画が、警察権力の腐敗や裏切りのドラマと共に描かれていく。


 この度、故・水野晴郎氏の愛弟子にあたり、アメリカの警察事情にも造詣が深い西田和昭と、お宝映画発掘家・中野ダンキチのコメントが公開された。西田は「警察内の犯罪組織、ロシアン・マフィアとの間で繰り広げられる闘争はしびれるものがあり、友情と裏切りが非常に面白く描かれている」と語り、「水野晴郎なら真っ先に飛びついていたことでしょう」と絶賛コメントを寄せている。また、中野ダンキチは「アメリカンポリスムービーの魅力が強烈に凝縮された大人が楽しめるエンターテインメント作」と評している。


■映画評論家・西田和昭 コメント


NYでもLAでもない本当のアメリカの姿が見えるアトランタ。 コカ・コーラ、CNNの本社がある町だが、南北戦争、そして『風と共に去りぬ』の舞台にもなった。それらを頭に描いてみれば更に面白く見えるだろう。 警察内の犯罪組織、ロシアン・マフィアとの間で繰り広げられる闘争はしびれるものがあり、友情と裏切りが非常に面白く描かれている。 新しいタイプの犯罪組織、根深い人種差別、アメリカの敵はテロだけではなく、合衆国内部にある腐敗した組織であることをこの映画は示している。 ケイシー・アフレックを始め、そうそうたるメンバーが男臭い演技をしてくれているのも嬉しい。『トリプル9 裏切りのコード』を見ずしてアメリカは語れない。必見、必見、必見!この作品、私の師匠水野晴郎なら真っ先に飛びついていたことでしょう。 いやぁ、映画って本当にいいもんですね。


■お宝映画発掘家 中野ダンキチ コメント


飛ばしに飛ばすオープニングでの銀行を襲撃してからのド迫力カーチェイス、そして激しい銃撃戦の大アクションに圧倒! 序所に明らかになるロシアン・マフィアと警察官達が複雑に絡まる、正しくない人間模様に驚倒! スリルとスピード感で一気に見せる中盤、このままじゃ終わらないだろうという期待に見事に応える終盤の展開に卒倒! アメリカンポリスムービーの魅力が強烈に凝縮された大人が楽しめるエンターテインメント作。スゴイ!(リアルサウンド編集部)