評論家の宇野常寛氏が、自身がコメンテーターを務める情報番組で一連の舛添要一都知事の辞職までの流れを「マスコミと大衆によるいじめエンターテインメント」と断言。そのうえで、次の東京都知事には「皇族の方か大手事務所所属のタレントが良い」と発言し、司会の加藤浩次を大きく困惑させた。
6月16日放送の『スッキリ!!』では政治資金の公私混同問題などで辞職を表明した
東京都の舛添要一知事のニュースをトップで扱い、後任候補についても議論された。
宇野常寛氏は次の都知事選に46億円を超す費用がかかることを挙げ、今回、舛添知事が政治資金を不正使用した疑いがあるのは「どんなに多く見積もっても1000万円ぐらい」と双方を比べ、金額の桁が全く違うことを強調した。その上で「こんなことで首都のトップを辞めさせていたら、政治は立ち行かなくなる」「馬鹿馬鹿しいにもほどがある」と怒りをあらわにした。そもそも宇野氏は、舛添知事が辞意を表明する前に「不適切支出分については返金」「任期満了の2018年まで、給料を全部返納」することを申し出ていた点を高く評価し、これで制裁は十分だと考えていたのだ。
高額な海外出張費問題が政治資金の不正問題へと波及し、舛添知事が辞表を提出するまでおよそ1か月。テレビや新聞、そして世論も舛添知事に対する批判の嵐を起こした。宇野氏はこれを“都議会議員の党利党略に乗っかったマスコミと大衆のいじめエンターテインメント”と批判し、日本の将来を憂いた。
最後に舛添知事の後継候補について問われると、宇野氏は「皇族の方とか、大手芸能事務所のタレント」と真顔で答え、司会の加藤浩次を戸惑わせた。その理由は「(そういった人々は)メディアが叩きづらいので、(簡単には辞職することなく)都政が長く続くから」とのことである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)