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「新バクーはエンジニア泣かせのコース」。セットアップに悩むチーム

2016年06月16日 17:01  AUTOSPORT web

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2016年ヨーロッパGPの舞台となるバクー・シティ・サーキット
今週末のヨーロッパGPの舞台として、初めてF1を開催するアゼルバイジャンのバクー・シティ・サーキット。どのチームも今回初めてこのコースを走るため、マシンのセットアップに頭を悩ませることになりそうだ。

 アゼルバイジャンの首都バクーに作られた新しい市街地サーキット、バクー・シティ・サーキットは、直角コーナーやツイスティーで狭いセクションがある一方で、1.5kmのストレートを備えている。
 全長6.003kmのこのコースでの最高速度は340km/hにおよぶと主催者は予想しており、デザインを手がけたヘルマン・ティルケは、世界最速の市街地サーキットであると述べている。

 高速セクションと低速セクションを併せ持つコースだけに、マシンセットアップにどのチームも悩むことになりそうだ。

「エンジニアリングチームにとっては大きなチャレンジになるだろう」とウイリアムズのパフォーマンスチーフのロブ・スメドレーは言う。

「優れた直線スピードが必要だが、それでいて一部はモナコスタイルのレイアウトになっている。かなり高速の右コーナーや中速の右コーナーもある」

「一番似ているサーキットを挙げるとすればスパだ」

「予選でも決勝でもチームによって異なる選択をするかもしれない」


 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、1.5kmにおよぶメインストレートがあるため、大部分のチームがローダウンフォースのセットアップにすることになると考えている。

「ストレートの長さはモントリオールで最長のストレートの2倍ある。これは大きい」

「それぞれのチームがどういうセットアップを選ぶのか、非常に興味深い」

「ストレートが非常に長いため、ほとんどのチームがローダウンフォース方向を選ぶことになると思うがね」

 フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは、セットアップにおいて最適の妥協点を見つけることが重要だと述べている。

「このレイアウトは速そうだ。市街地コースとしては特にね」

「すごいストレートがある。全開で行くコーナーがいくつかあるが、一方でツイスティなセクションもあるから、セットアップでいい妥協点を見つける必要がある」