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正しく由来を知らなかった日本の「国民の祝日」ランキング

2008年02月11日 10:21  gooランキング

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 祝日とはもともと建国や独立などの歴史的出来事に由来する記念日で、宗教儀礼上の重要な祭祀を行う日である祭日とは異なるものでした。現在は、1948年以前の祝日・祭日に代わるものとして、「国民の祝日に関する法律」(=祝日法)で定められた「国民の祝日」を祝日(または祝祭日)と呼ぶのが一般的です。2008年現在、「国民の祝日」と定められているのは年間で15日ありますが意外に知らないのがその由来です。
 最も知られていなかったのは《春分の日》でした。《春分の日》は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として定められた祝日ですが、1947年までは歴代天皇や主たる皇族の忌日を春に纏め奉祀する祭日「春季皇霊祭」と呼ばれていました。この皇霊祭を秋に行う祭日が、6位に入った《秋分の日》です。ちなみに、《春分の日》と《秋分の日》は共に明確な日付が決まっておらず、前年に国立天文台から発表される『暦要項』によって、閣議で決められます。先ごろ国立天文台から発表された2009年の暦要項によると《秋分の日》は9月23日。2つの祝日に挟まれた日を休日とする規定が初めて適用され、20日から23日まで4連休となるそうです。お彼岸の中日ということもあり、《春分の日》には《秋分の日》同様お墓参りをする人も多いですが、もともとは「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことが趣旨の記念日なので、ピクニックや山登りなどに出掛けるのも良いかもしれませんね。
 2位は2月11日の《建国記念日》。言葉のとおり「建国をしのび、国を愛する心を養う」日で、日本の神話における最初の天皇である神武天皇の即位した日(紀元節)に由来します。海外では、独立の条約を結んだ日や政権の交代した日、自治権獲得のために奮闘した人物の誕生日など、さまざまな由来を持つ建国記念日が設けられているようです。
 このほかにも、「お年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と兵庫県で提唱された「としよりの日」がルーツの《敬老の日》や、天皇が新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、自らも食してその年の収穫を感謝する新嘗祭がルーツの《勤労感謝の日》など、その成り立ちが知られていない祝日は多いようです。いつものお休みよりもなぜかワクワクした気持ちになる祝日――。友達や家族と気ままに遊びに行くのも良いですが、時にはその由来に思いを巡らせてみるのも良いのではないでしょうか?
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