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司祭、結婚式で新郎弟をパンチ 訴訟に発展か(キプロス共和国)

2016年06月16日 14:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

司祭、結婚式で新郎の弟を殴る(出典:http://cyprus-mail.com)
聖職者が一般人を殴るという、非常に珍しいタイプの傷害事件の話題がキプロス共和国から飛び込んできた。正教会の結婚式に背中を強く叩く儀式があるというが、その行為を止めようとした司祭が手を出したのだ。会場には救急車が駆けつけるなどムードは台無しになってしまったようだ。

キプロス共和国南西部の沿岸都市パフォスで18日、正教会の「Stavros Minthis」というチャペルで開催された結婚式において、司祭が人を殴るという“事件”が起きた。招かれた親族ほかゲストの目の前で司祭に平手打ちされ、殴られて病院に救急搬送されたのは新郎の22歳の弟。新郎兄弟の父親で「民主運動党(DISY)」選出の市議会議員をしているGeorge Sophocleous氏は『Cyprus Mail』紙に対し、「クリスチャンを語る資格もない。なんと恥知らずで粗野な」と司祭に怒りをあらわにしている。

キプロスのいくつかの地方においては、結婚式にはつきものの「イザヤの踊り」の最中に、新郎が花婿付き添い人やゲストによって背中を強く叩かれるという古くから伝わる儀式が今も残っている。ただしこのたびの挙式において新郎側はそれを望んでおらず、むしろ式の前には招待客に「乱暴な行為は控えてほしい」と話していた。よって司祭は背中を叩く行為をとがめたものの、弟が止めることはなかったために思わず顔面を殴ってしまったというが、行き過ぎた暴力であったことは否めない。証拠映像もあると強気のSophocleous氏。司祭やそれを支持する正教会本部の出方次第では起訴を検討しているという。

出典:http://cyprus-mail.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)