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TOKIO 長瀬、関ジャニ∞ 村上、KAT-TUN 上田の言動に見る、ジャニーズの「男らしさ」

2016年06月16日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 最近、「ジェンダーレス」という言葉を耳にする機会が増えている。メディアに出ているタレントたちも、中性的なタイプが増えてきているのではないだろうか。ジャニーズメンバーも例外ではないようで、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧や、ジャニーズJr.の岩橋玄樹のように、中性的な魅力を持つメンバーが人気を博している。一方で筆者のように、男らしいメンバーに魅力を感じる女子も少なくないだろう。そこで今回は、男らしさを感じるエピソードを持つジャニーズメンバーに焦点を当ててみたいと思う。


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■TOKIO 長瀬智也


 TOKIOの中で男らしいといえば、松岡昌宏だろう。しかし、長瀬智也も負けていない。ワイルドな風貌も男らしさに一役買っているが、潔い性格も長瀬の男らしさのひとつではないだろうか。以前発売された雑誌『ViVi』(講談社)の中で、「アイドルがプライベートをあけすけにすることに対して、周りにはいろんな意見があると思うけど、僕からそのオープンさを取ったら僕じゃなくなる」と語っていたことがあった。そうは言っても、なかなか実行に移せないのがアイドルというものだ。しかし長瀬は「地元の友達と公園でスケボーをしたり、趣味のバイクについて語ったりしている」と実際にプライベートをつまびらかに公開し、一切隠さないのだ。「事務所には本当にわがままを聞いてもらっていると思います」とも同誌で語っていたことを考えると、事務所に対してもこれまで自分を曲げずに貫いてきたのであろう。自分なりの筋の通ったスタイルと裏表のない性格から、長瀬の男らしさが作られているのかもしれない。


■関ジャニ∞ 村上信五


 メンバー全員が30歳を越え、「昭和の男」のような優しさを持っている関ジャニ∞たち。その中でも、バラエティやCMで大活躍を見せている村上信五に注目してみよう。以前、『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)にて、Sexy Zoneの菊池風磨がこんな話をしていた。菊池もパーソナリティを務めるラジオ番組『Sexy Zone の Qrzone』(文化放送)内で、「僕、誕生日なので村上くん、聞いてたら誕生日プレゼントお願いします」とメッセージを送ったそう。しかし、村上は自身のラジオ番組内で「そんなんやるわけないやんけ!」と言っており、菊池も冗談半分に考えていたのだという。だが後日、菊池のもとに自分では買えない高級なキャップが村上から届いたのだそうだ。また、ジャニーズWESTの中間淳太は『王様のブランチ』(TBS系)の中でこんなエピソードを披露している。デビュー前、村上が自分達の知らないところで「関西ジャニーズJr.たちにもラジオをやらせてあげてください」と頼み込んでいる姿をたまたま見かけたのだそう。「後輩のことを考えている」「やってあげている」という態度を一切見せず、さり気なく気を回せる村上は、紛れもなく男前だ。したたかな部分も持ちつつ、天性の面倒見の良さを持っている村上。それこそが、村上の頼れる男らしさにつながっているのだと思う。


■KAT-TUN 上田竜也


 デビュー当初、笑顔を見せないクールなキャラだった上田竜也。その後、不思議ちゃんキャラに転向したり、ファンからは「女優」と言われるほど中性的なイメージを作ったり、幾度なくイメージチェンジをしている。しかし、ここ数年急激に“男らしさ”が上がってきている。その象徴となったのは、4月に放送された『オールスター感謝祭』(TBS系)の「赤坂5丁目ミニマラソン」ではないだろうか。プロスポーツ選手である神野大地選手とデッドヒートを繰り広げつつも、見事1位を勝ち取った上田。その際、「苦しかったんですけど、今自分の背負ってるものがメンバーとかファンの子とか色々あるので、絶対負けられないと思って最後まで出しきりました」とコメントしていた。番組が放送されたのは、KAT-TUNが充電期間に入ると発表された直後。ファンもメンバーも不安を抱えている時期にグループの糧となる功績を出し、しかも言葉ではなく行動で見せた点は非常に男らしいと言えよう。非常にストイックな性格で知られている上田。そんな彼だからこそ中途半端な言葉ではなく、男らしい行動を取ることができたのではないだろうか。


 一本筋の通った人は、自ずと男女問わず人気が出るものである。不器用だが真っ直ぐで男らしい彼らが人気を得るのは当たり前と言っても過言ではない。今後も様々な場面で、その男らしさを見せてくれることに期待したい。(高橋梓)