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舛添知事「五輪前の選挙を避けたかった」「反省と心残り尽きない」議会で退任あいさつ

2016年06月15日 20:42  弁護士ドットコム

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東京都の舛添要一知事は6月15日夜、都議会で「都知事に就任して以来、東京を世界一の都市にするため取り組んできた。任期途中で辞任することに反省と心残りの念はつきないが、みずからの不徳のいたすところだ」と退任のあいさつを述べた。


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舛添氏は同日朝、政治資金の私的流用などの疑惑に対する批判の高まりを受けて、都議会議長に対して、「6月21日付で辞職したい。議会の承認を求めたい」という辞職届を提出。同日夕方から開かれた議会は知事の退職に同意した。一方、調査権限が大きく、虚偽の証言に対する罰則もある「百条委員会」の設置は否決された。



退任あいさつで、舛添知事は「リオ五輪前の(都知事)選挙は次期開催国として相応しくない。避けたいと思ったが、これ以上、都政の停滞を長引かせることは、私にとっても耐えがたいことだった」と辞任を決意した理由を語った。



一連の疑惑をめぐって、舛添氏から依頼された「第三者」の弁護士が調査報告を公表して、「違法ではないが不適切だった」と結論づけた。舛添氏は知事続投の意思を示していたが、都議会の代表質問や一般質問の答弁について「説明不足」などと厳しく追及されていた。その後、都議会が不信任決議案を全会一致で可決することが確実となっていた。


(弁護士ドットコムニュース)