マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、今季初グランプリが開催されるバクー・シティ・サーキットでは苦戦を強いられると予想しながらも、新しいチャレンジが楽しみだと語った。
カナダでバトンは12番グリッドからひとつ順位を上げて決勝を走っていたが、トラブルのためリタイアしなければならなかった。チームは今も原因を調査中であると述べている。
今回は今年初の2週連続開催であり、今週末にはF1史上初めてアゼルバイジャンでグランプリが行われる。
市街地コース、バクー・シティ・サーキットはスパ・フランコルシャンに次いで2番目に長い全長6.001kmのストップ&ゴー型サーキット。平均速度は211km/h、最高速度は340km/hとして、主催者はF1カレンダー中、最速のストリートサーキットになると予想している。ロングストレートを備えたコースで、パワーユニットには厳しいレイアウトと見られているが、バトンは初めてのサーキットに挑むのを楽しみにしている。
「カナダGPはとてもポジティブな週末だったのに、最終的にはリタイアせざるを得ず、残念な結末になった」とバトン。
「でも次のレースには期待を持っている。新しいサーキットだしね。僕が見たところ、バクー・シティ・サーキットはかなりクールみたいだね。歴史ある街のそばに位置する、壁に囲まれたコースを300km/h以上で駆け抜けるんだ」
「(バクーの大使を務める)フェルナンド(・アロンソ)からレイアウトについていいことを聞いた。わくわくする狭いセクションとワイドなエリアが組み合わさっていて、オーバーテイクが可能みたいだ」
「長い高速のストレートがあり、マシンには厳しいコースだと思う。ERSへの負担が大きく、燃費も厳しそうだね。だからこのサーキットに合わせてできるだけ早くパッケージのセットアップを行うために努力する必要がある」
「戦略、タイヤ、温度に関しては、シミュレーターによるデータをたっぷり持っている。チームのメンバーが何人かコースを下見して、コンディションを見てきた。そうは言っても、実際に走ってみるまでは分からないこともあるけれど」
「カレンダーの中に新しいサーキットがあると、F1が活気づくし、少なくとも最初は皆が比較的同じ条件で戦える。だから新しいサーキットへの挑戦が楽しみだ」
「カナダは不本意な形で終えなければならなかったから、早くそこから立ち直らなければならない。僕らは1戦1戦進歩するために努力している。カナダでは少しうまくいかなかったけど、今後連戦が続くなかで、たとえ小さくても進歩が確認できることを期待している」