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面接担当者は「第一印象」に影響されてしまう生き物だ! 「ハキハキあいさつ」「笑顔」はやっぱり有効

2016年06月15日 14:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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私は就職支援ビジネスが就活生を食い物にすることに、否定的な考えを持っています。彼らは学生に「働くこと」について考えさせることもなく、入社後に役立たない表面的なテクニックしか教えないので、面接の現場は金太郎飴のような就活生であふれています。

そういったノウハウを忠実に再現しているような就活生は、もはや逆にお断りしたくなってしまうほどですが、やはり面接担当者も人の子。「第一印象をよくするテクニック」だけは、うまく見破るものができないものです。(文:河合浩司)

よいものを持っていても、印象が悪いと落とされる現状

ビジネスマナー研修や模擬面接セミナーなどで教えられる内容は、見事なまでに小手先で表面的です。「ハキハキとした声であいさつをする」「相手の目を見る」「笑顔で対応する」といったものが、一般的な面接指導でよく言われる内容です。

果たしてこれらを身に付けている人たちは、仕事で結果を残せるのでしょうか。「それだけでは不十分だろう」というのは、誰が見ても明らかです。しかし、これらが面接の合否に大きく影響するという現象は、ほとんどの面接で起きているのが事実です。

逆にいうと、本当はよいものを持っていて、入社したら仕事で発揮してくれるユニークな可能性を持っている人でも、上記のような「第一印象」に関わるイメージが悪いと、一次面接で落とされてしまうことがあるわけです。

ということで就活生は、この現状をうまく利用しましょう。特に一次面接の通過に苦戦する就活生は、次の2つについて改善をするだけでも、面接の通過率はきっと変わります。

1つめは「あいさつ」です。面接会場に入室時のあいさつに「ハキハキとした声」「元気の良さ」などに好印象を持つ面接担当者は非常に多いものです。それが入社後のポテンシャルに関係するかどうかは別として、「人間は初対面の相手から好意を示されると、好印象を持ちやすい生き物だ」という理解をしておいてください。

スマホで動画撮影することで客観的な視点で確認

一次面接の通過に苦戦する就活生は、友人同士で入室時の練習をしてみてください。スマホで動画撮影をすると、自分が日ごろどのような声を発しているかを客観的に見ることができます。「自分はこんな声であいさつをしてたのか!?」と驚く人も少なくありません。

2つめは「座ったときの姿勢」。これもあいさつ同様に、第一印象に大きな影響を与えます。動画による確認が非常に効果的で、意外なほど猫背であったり、相手の目を見ていられなかったり、足を開き過ぎていたりすることなどは、自分では気づかないものです。

なお、これらの対策は本当に表面的なことばかりですから、自分に合った企業と出会える可能性を高めるかどうかは別の話。本来の自分の姿ではなく、小手先だけのあいさつや姿勢を表現しているからです。

結局のところ、普通の人間に「短時間で人を見抜く力」はありません。自分には分かる、と思い込んでいる人は、しょせん第一印象の虜になっているだけです。しかし見抜けないからこそ、小手先のテクニックが無視できないレベルで影響します。ひとまず内定を優先するなら、試してみてもいい改善方法かもしれませんよ。

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