義足のランナー、オスカー・ピストリウス被告の量刑を争って、再び裁判が行われている。殺人罪で有罪となったピストリウス被告の判決が間もなく下されるもようだ。
禁錮5年の判決を受けたオスカー・ピストリウス被告(29)は刑務所で1年服役した後、昨年10月に自宅での保護観察となっていた。しかし、南アフリカ・プレトリアにある憲法裁判所は昨年12月、禁錮5年の判決を退け有罪判決を下した。現在、その量刑に関する裁判が行われている。
6月13日、裁判1日目はピストリウス被告の精神状態に議論がわいた。2013年の事件以来、被告は精神的に耗弱しており外出もままならないほどだと心理学者ジョナサン・ショルツ氏が公表。銃の音だけでも怯えるようになり、銃には一切触れることがなくなったという。また、買い物の際に女性客から「殺人者と同じところで買い物をしたくない」と言われたこともショックを与えたようだ。
翌14日はピストリウス被告の攻撃的な一面があらわになった。ピストリウス被告が服役中に刑務所で働いていた女性看護師が証言台に立ち、見回りの際に独房へ入ったところピストリウス被告が暴言を吐いたことを明かした。彼は「俺がまだ寝ているのに邪魔をされた、出て行け」とシーツをかぶり叫んだという。また看護師らの宿直室へやってきて、そこでも暴言を吐いたことを証言した。
さらに、
被害者であるリーバ・スティンカンプさんの父親バリーさんも証言台に立ち、娘の亡き後は夜もあまり眠ることができないと述べ、娘の痛みを少しでもわかりたいと糖尿病治療用の注射針で腕や腹部を刺すなどの自傷行為を繰り返していると話した。
南アフリカにおける殺人罪の量刑は禁錮15年以上だが、その刑期は裁判長にゆだねられている。
出典:http://www.timeslive.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)