やなぎみわによるステージトレーラープロジェクト『日輪の翼』が、6月24日から神奈川・横浜赤レンガ倉庫イベント広場で上演される。
台湾で「タイワニーズ・キャバレー」とも呼ばれるステージトレーラーは、持ち上がった荷台の背から舞台が出現する仕組みを持つ移動舞台車。やなぎみわは台湾でステージトレーラーに出会ってから惹き付けられ、2014年の『ヨコハマトリエンナーレ』で自らデザインした舞台車を発表したほか、以降も舞台車を用いた演劇公演に向けて試行錯誤を重ねてきたという。
KAAT神奈川芸術劇場との共同制作となる『日輪の翼』は、中上健次の小説『日輪の翼』『千年の愉楽』および『紀伊物語』から『聖餐』をもとにした演劇公演。演出、美術をやなぎが手掛け、音楽監督を巻上公一、脚本を山崎なしが担当する。出演者には俳優だけでなく、タップダンサーやサーカスパフォーマー、ギタリストらが名を連ねている。
パフォーマンスが行なわれる舞台車は、やなぎが日本での走行のために改良したトレーラー。『日輪の翼』に登場するトレーラーをイメージしており、中上の作品に登場する架空の花「夏芙蓉」が描かれている。
なお同公演は、横浜公演を終了後、和歌山・新宮港緑地、香川・高松港周辺、大阪・クリエイティブ・センター大阪でも上演。横浜、新宮、高松公演のチケットは現在販売中。