ホンダは、カナダGPの決勝では燃費の悪さが響いて満足いく競争力を示せなかったと語った。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、カナダGPを1回ストップで走り切り、11位を獲得したが、10位のセルジオ・ペレスとは約27秒ほども離れていた。
ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏は、予選ではトップ10に入ったものの決勝で高い競争力を発揮できなかったのは燃費が厳しかったことが大きいと語った。
「10位、9位、11位あたりだと分かっていたので、11位でフィニッシュできたことにはさほど驚いていません」と長谷川総責任者が語ったとF1iが伝えた。
「ですがこのサーキットでは燃費が非常にきつく、フェルナンドはレースの最初から最後まで燃料をセーブして走らなければなりませんでした。それが大きく響いたと考えています」
「もちろんがっかりしています。カナダのようなパワーサーキットでは苦労するだろうと考えていました。天候などで混乱が起こらなければ1ポイントを取るのが難しいだろうことも理解していました。そのとおりのレースになり、非常に落胆しています」
セカンドスティントでソフトタイヤで53周を走り切らなければならなかったアロンソは、ひたすらタイヤと燃料をセーブしながら走るレースは辛かったと語っている。
「燃料をセーブしなければならないと、ペースが2秒落ちる。しかも55周を走ったタイヤだと、走る喜びはほとんどなかった」とアロンソはレース直後に述べた。