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『ファインディング・ドリー』監督がコメント 「短所を欠点ではなく、個性として受け止める」

2016年06月14日 18:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 『ファインディング・ニモ』シリーズの最新作『ファインディング・ドリー』より、アンドリュー・スタントン監督のコメントが公開された。


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 本作は、『ファインディング・ニモ』に登場したキャラクター、忘れんぼうのドリーが主人公務めるスピンオフ作品。カクレクマノミのニモやマーリンをはじめ、タコのハンク、ジンベエザメのデスティニーなど、お馴染みのキャラクターたちと共に、ドリーが“家族の思い出”を求めて大冒険を繰り広げていく。


 前作では“ポジティブで陽気で思わず笑ってしまう存在”として描かれたドリーだが、本作には“ドリーの陽気さの裏に隠された悲しい過去”も描かれている。監督のアンドリュー・スタントンが「前作では、忘れんぼうのドリーがニモやマーリンなど家族同然の存在を見つけられたものの、本当の家族については何ひとつ思い出せていない」と語るように、本作ではドリーが忘れんぼうの性格に悩みながらも、“子供のころに一体何が起こったのか”と家族のことを思い出していく模様が映し出されていく。


 また、監督はドリーについて“短所は個性であり強み”だと説明する。「ドリーは自分の性格を短所だと思っているけど、実はそれはスーパーパワー。自分の短所を欠点ではなく、個性として受け止めることが重要なんだ」と語り、ドリーを通じて、そのことに世界中の人が気付いてほしいと続ける。今年51歳を迎える監督はミッドライフ・クライシス(中年がかかる鬱期)を患い、「子供たちが成長して家を出ていけば、僕は空っぽの巣のような気持になる」と、暗い気持ちを持っていたことを明かしている。しかし、その期間の中で“自分がどういう人間なのか”“本当にこのままで良いのか”と自分自身を見つめ直し、「僕は僕、自分を受け入れるんだ」と考えるようになったことが、本作のテーマやメッセージに繋がっているとコメントした。(リアルサウンド編集部)