TCRインターナショナルシリーズは、6月5日にオーストリアのザルツブルクリンクで第5ラウンドが開催されたが、このレースにイタリアのミュルサンヌ・レーシングが2台の改良版アルファロメオ・ジュリエッタを走らせた。
ミュルサンヌ・レーシングのアルファロメオ・ジュリエッタは、2年目のTCRシリーズ参戦に向け開幕前のテストから参加していたが、競争力不足のためスパ、イモラをスキップ。マシンの改良に力を注ぎ、さらに1台を追加し2台体制とした。
ザルツブルクに登場したジュリエッタは、これまでチューニングカー然としていた外観が一新され、フロントを中心にエアロもレーシングカーらしい印象に改められた。また、女性ドライバーのミカエラ・セルッティに加え、二度のFIAヨーロピアン・ツーリングカーカップ王者のペトル・フリンを起用した。
アップデートされたアルファロメオ・ジュリエッタは、フリープラクティスからセアト・レオンやフォルクスワーゲン・ゴルフ、ホンダ・シビックTCRといった他車種と僅差のタイム差で走行し、予選ではフリンが8番手に食い込んだ。
しかし、レースではスタート直後に発生した多重クラッシュに巻き込まれてしまいフリンがリタイア。レース2でもセルッティがリタイアを喫してしまい、好結果は残せず。ただ、今後に期待がかかる1台だと言えるだろう。