12日に米フロリダ州オーランドで銃乱射事件を起こしたオマル・マティーン容疑者(29)。彼の父セディーク・マティーン氏が事件の数時間後、Facebookに動画を投稿していたことが分かった。『cbsnews.com』ら複数のメディアが取り上げている。
事件後、セディーク・マティーン氏が自宅で行った会見では「息子は過激派でもなくIS(イスラム国)支持者でもなかった。事件前日に自宅を訪れたときも変わった様子は全くなかった。息子の起こした事件に非常にショックを受けている」と述べ、息子の行いを謝罪した。また「息子は両親や家族を大切にするよくできた子だった。アメリカで生まれ、フロリダの高校を卒業し、刑事司法を学び学位もとっている。普通に教育も受けているあの子がなぜこのような行動に走ったのか、理解できない。とても悲しいことだ」と語り、息子が生きていれば胸のうちを聞いてみたいと明かしていた。同性愛者については、息子が2、3か月前にマイアミを訪れた際、男性同士が妻や息子の前でキスをするのを目撃し怒りが収まらないようだったと語っている。
そのセディーク氏が13日早朝、Facebookに動画を投稿。その中で、アフガニスタンの国旗を背景にアメリカの国民に向けて謝罪した後こう続けた。
「息子が同性愛者を裁く必要はなかった。なぜなら彼らは神によって裁かれるべきだからだ。これは神の仕事だ。」
セディーク氏はアフガニスタンで使われる「ダリー語」で語りかけているが、「同性愛者は神が罰を与えるべき」という趣旨の発言には「非常に挑発的だ」と物議を醸している。セディーク氏はアフガニスタン出身で、カリフォルニアを拠点にしたアフガン衛星テレビ局「Durand Jirga Show」というトークショーのホストを務めており、アメリカの政治を批判しイスラム過激派武装勢力タリバンを支持する発言を繰り返していたという。
出典:http://www.theguardian.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)