フォーミュラEの初代王者であるネルソン・ピケJr.は、FIAによってF3マカオGPへの参戦を阻まれたと憤りを露わにした。
ピケJr.は先月、カーリンからヨーロッパF3第3戦ポーにスポット参戦することを計画していたが、FIAに「選手権の精神に反する」として参戦を認められなかった。
このヨーロッパF3へのスポット参戦は、年末に行われるマカオGP出場を見据えたものだったとされており、ピケJr.がマカオGPに参戦できるかは、ふたたびFIAが行う審議に委ねられることとなった。
ピケは2003年と2004年にマカオGPに参戦。04年は予選レースでアクシデントがあり27番手スタートだったが、決勝では10位までポジションをあげている。
「F3でレースをする資格は十分なはずだ」とピケJr.。
「あの騒動の後、オーストラリアやブラジルなど、世界中のあらゆるF3選手権からオファーが来た。しかし、大事なのはそこじゃないんだ。1番の問題はFIAがマカオGPへの参加を認めるのは難しいかもしれないと言ってきたことだ」
「ポーではいつかレースしたいと望んでいたから、絶好のチャンスだった。それにシミュレーターで走って、あのトラックがもっと好きになったよ。そしてマカオGPは『僕がいつかもう一度チャレンジしたい』と願っているレースなんだよ」
また、ピケJr.は第3戦ポーにスポット参戦することで、ヨーロッパF3選手権の価値を下げることにはならなかったはずだと強調している。
ピケJr.は「どんな反応が返ってくるか想像もつかなかった」と述べると、「普段とは少し違うものを見たいはずだと考えていたから、誰もが賛成してくれると思っていた」と続けた。
「ヨーロッパF3を見ている人が『ピケJr.はどんな走りを見せるだろう。若手に負けてしまうのか、勝利を手にするのか。どうなるんだろう』と想像するのは、普段とは違うことだよね」
「僕は何か悪いことをしようとしたわけじゃない。ただレースを戦いたかっただけなんだ」