世界ラリークロス選手権(World RX)はノルウェイのヘルで第5戦が開催され、母国レースに挑んだアンドレアス・バッケルド(フォード・フィエスタRSRX)が全レースでトップを奪う活躍で今季初勝利を挙げた。
母国レースに挑んだバッケルドは、予選のタイムアタックすべてでトップを奪い、セミファイナルに進出する。
セミファイナル1でも、見事なスタートを見せ後続を離しレースをリードする。バッケルドは、5周目にジョーカーポイントをクリアし、1周目にジョーカーをクリアしたセバスチャン・ローブ(プジョー208WRX)の前に立ちトップでゴール。最終周にジョーカーを通過したティミー・ハンセン(プジョー208WRX)もローブを交わし、バッケルド、ハンセン、ローブの3人がファイナルへ進出する。
もう1ブロックのセミファイナル2は、2位で予選を通過したティミー・ティマラザヤノフ(フォード・フィエスタ)がオープニングラップで3連勝中のマティアス・エクストローム(アウディS1)と争うも徐々にリードを築きトップでゴール。2位にエクストローム、3位にペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)が入った。
迎えたファイナルレース。1コーナーに設けられたジョーカーポイントをティマラザヤノフ、エクストローム、ローブの3台が1周目で向かい、バッケルド、ハンセン、ソルベルグの順でレースは進む。
3周目にソルベルグがジョーカーポイントへ。しかし、ローブの前となる5番手で復帰となる。続いて5周目にハンセンがジョーカーをクリア。ティマラザヤノフの鼻先で本コースに入り2番手を死守。
前を追いたいティマラザヤノフだったが、コーナーでエクストロームと接触しスピードを失い5番手に落ちてしまう。
2番手と4.5秒以上の差を付けたバッケルドは、ファイナルラップにジョーカーをクリアしトップをキープ。そのままチェッカーフラッグを受け、母国レースで完勝を飾った。2位はハンセン、3位はエクストロームが続いた。
「自分のホームで優勝するのは最高の気分だよ。夢のようだね。チームは本当にハードに働いてくれて、僕たちはフォーカスと共にいいスピードを得ることができた。ハードワークが報われたね」
「ティマラザヤノフは本当に速くて、今週末に間違いなく倒さなければならないドライバーだったんだ。できる限りプッシュし、ファンやチームに勝利をもたらすことができた」とバッケルドは喜びを語った。
次戦は、7月2、3日にスウェーデンで第6戦を行われる。