世界ラリー選手権(WRC)第6戦イタリアは12日、SS16~19が行われ、ティエリー・ヌービルが優勝。2014年の第9戦ドイツ以来、2度目の勝利を手にした。
現地11日に行われたSS5で総合首位に立ったヌービル。SS6では僅差でヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)にポジションを奪われたものの、続くSS7で反撃し、順位を取り戻す。
それ以降は、ラトバラとポジションを争いながらも徐々にギャップを拡大。SS15終了時点で16秒以上のギャップを築いていた。
迎えた最終日、ヌービルはSS16と19の2SSを制して、さらにリードを広げ、最終的に総合2位に対し、24.8秒の差を付けて、キャリア2勝目を挙げた。また、ヒュンダイ・モータースポーツも今季2勝目を飾った。
ヌービルは「最高の週末だった」とラリー・イタリアを振り返る。
「この勝利を最高のチームスタッフと共有することができて、本当に嬉しい。ここ最近は厳しい戦いを強いられたけれど、この勝利でチームとともに懸命に努力したきたことが報われた」
「今週末、新型i20 WRCは素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたよ。ドライブするのが楽しく感じたし、とても快適に運転できた。今後も、このパフォーマンスを維持することができれば最高だね」
総合2位はラトバラが獲得。総合3位はセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続いた。オジエはこれで6戦連続の表彰台フィニッシュとなっている。
総合4位はヌービルのチームメイトであるダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)、総合5位はプライベーターのオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)が獲得している。
WRC第7戦は6月30日~7月3日にポーランドで行われる。