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乃木坂46 齋藤飛鳥、新センター抜擢のインパクト 深川麻衣からも推薦を受ける「実力」を読む

2016年06月13日 10:31  リアルサウンド

リアルサウンド

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 乃木坂46の齋藤飛鳥が、7月27日にリリースする15thシングルのセンターを務めることが発表された。


(関連:乃木坂46 “激動”の15th選抜をどう読むべきかーー齋藤飛鳥の新センター抜擢にみる次世代育成法


 センター発表は毎シングル恒例、レギュラー番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)内にて行われた。6月5日放送週には、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)、『MARQUEE』(マーキー編集部)で齋藤がソロで表紙を飾っており、初センターへの注目度が伺える。


 齋藤は、メンバー内でも随一の小顔の持ち主であり、母親譲りであるハーフの容姿を生かしてファッション方面での活躍が目立っていた。2015年1月にはファッション誌『CUTiE』(宝島社)で初単独表紙、創刊以来初の専属モデルに起用された。その後、『CUTiE』休刊に伴い、ファッション誌『sweet』(宝島社)のレギュラーモデルへ抜擢。現在は、雑誌内で「乃木坂46齋藤飛鳥のFASHION BUZZ」と題した連載を持つほどの活躍を見せている。


 しかし、齋藤がセンターやファッションモデルを務めるまでには、険しい道のりがあった。齋藤は今ではグループに欠かせない選抜メンバーの1人であるが、選抜に落ち着くようになったのは、2015年リリースの11thシングル『命は美しい』以降。10thシングル『何度目の青空か?』までは、幾度もアンダーメンバーを経験してきた苦労人でもある。3rdシングル『走れ!Bicycle』でも齋藤はアンダーメンバーであった。グループ加入当初、齋藤は選抜に対しての思い入れはなかったが、「走れ!Bicycle」初披露時、選抜メンバーがスタンバイするのを、アンダーメンバーが幕で隠すという演出に、幕の裏では笑顔になれず悔しさのあまり涙を流したというエピソードを『乃木坂46物語』(集英社)にて明かしている。


 そこから奮起した齋藤は、「海流の島よ」「扇風機」といったアンダー楽曲にてセンターを務め上げていく。シングル『命は美しい』収録の「あらかじめ語られるロマンス」では、“次世代メンバー”として齋藤と共に期待されていた星野みなみとWセンターを果たした。そんな齋藤に対し誰よりも期待を寄せていたのが、前作『ハルジオンが咲く頃』にて初センターを務め、6月15日、16日に静岡エコパアリーナにて卒業コンサートを行う深川麻衣だ。1期生メンバーの中で最年長(深川)、最年少(齋藤)コンビでもある2人。『乃木坂工事中』(4月24日放送)にて深川は、「まだまだ知られていない飛鳥ちゃんの一面がある! 描く絵が個性的」と齋藤の魅力についてプレゼン。さらに、ファッション誌『smart 6月号』(宝島社)で齋藤とペア掲載された際にも深川は「実は、飛鳥にすごく期待しています。可能性は本当に無限大だと思っているよ。まず、このビジュアル! それに内面もすごく面白いんで、最近は『乃木坂工事中』でもイジられ始めているし、ファッション誌でモデルもやっているし、ラジオも始まったし、とにかく飛鳥は勢いがすごくて」とのコメントを残している。


 卒業する深川からセンターを受け継ぐ形となった齋藤。深川もコメントしていた通り、4月からはラジオ番組『POP OF THE WORLD』(J-WAVE)のラジオナビゲーターも担当。『別冊カドカワ 総力特集 乃木坂46 vol.01』(KADOKAWA)では、連載エッセイ「齋藤飛鳥、書く。」を執筆し、文章家として独特のセンスを発揮している。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。冒頭で先述した『乃木坂工事中』の選抜発表回で、齋藤は「(15thシングル)夏曲だし、私明るい曲似合わないし……今、乃木坂いい調子で来てるのに、私のせいで売れなくなっちゃう……」と悩みを吐露していた。齋藤は、歴代センターメンバーである生駒里奈や西野七瀬らが成し遂げていったセンターの壁をどのように乗り越えていくのか。


(文=渡辺彰浩)