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伊集院光「自分の中でテレビは“仕事”ラジオは“遊び”」

2016年06月12日 20:30  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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30年続いた人気ラジオ番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(TBSラジオ)が今年4月に終了した。その後を受けて登場したのが深夜ラジオで若者の圧倒的な支持を受けていた伊集院光。リスナーが若者から主婦に変わり、いま新たな試みに挑戦している伊集院がラジオの魅力を語ってくれた。 「(大沢悠里のゆうゆうワイドが)終わると聞いたときは、“えっ、ホントに終わるの?”と、思いましたよ。それで、“その後が僕ですか!”(笑)。ただ、冷静になってみると、大沢さんのあのダントツ感は、後の人がどうやってもすぐに超えることはできないわけで、そう考えたら(気持ちが)楽になりました。 (過去に)オバケ番組の後で失敗した人たちも見ていますし、ここで気負ってもダメということも学習していますし、今は、やるだけやってみてという気持ちです」 4月11日からスタートした『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)で、メインパーソナリティーを務めるタレントの伊集院光。 「2か月ほどやってみた感想は、“楽しい”ですね。ずっと深夜でやってきて、また違うところがありますから。今までに深夜向きじゃないなと思ってやれなかった企画がいっぱいあるので、そういうものもやっています。もちろん失敗することも迷いもあるんですよ。こういうのは朝のリスナーはついてきてくれないのかなとか。でもあえてやるとか」 テレビのバラエティー番組などで博聞強記、かつ抜群の推理力を発揮する伊集院。ラジオのフィールドでは、深夜枠を中心に活躍する超有名人だ。 「ラジオとテレビはまったく違うもので、テレビはすごく共同作業ですね。役割でいうと、僕はテレビで4番バッターを任されることはないです。2番バッターがいいところ。送りバントは他人よりうまいはずだと信じています。 でも、僕がテレビに出だしたころは、同い年で同じ体形の松村邦洋くんと同じ仕事が来て(笑)。僕は明るいリアクションとかてんでダメで、失敗続き。ここで彼を追うのはやめよう、ちゃんとしゃべらなきゃと思うようになりましたよ」 一方、ラジオであれば、スタンスが変わる。 「ある程度のスタンドプレーはしていいと思っているし、まして深夜なら……。これも面白いもので、自分の中でテレビは“仕事”、ラジオは“遊び”と思っている気がします。 でも“遊びのほうが本気だぞ!”というところがあって、すごく逆説的で言葉遊びになりますが、テレビ(の自分)は本当にわかりやすく、まじめに取り組んでいます。スケジュールの間隔を空けていてもらって、下調べをする時間を作ったり。 逆にラジオはとりあえずぶっつけでしゃべってみようとか。それは自分でも面白いですね。テレビとラジオの特性は全然違います。前に思っていた、“テレビの画面がないのがラジオだ”という感覚はなくなりました」 朝の新番組で、堂々の4番を張る伊集院だが、そこには深夜番組にないこだわりも。 「深夜ラジオというのはワンマンなもので、僕が考え、僕がしゃべるというところがあって……。 もちろんスタッフはいるけど、スタッフは僕をサポートするもので、僕発信のものだと思って取り組んできて、それなりに結果を出してきたんですが、今回はスタッフもパートナーもリスナーも同列で、“全員でやろう”という意識が強く、そのため、番組タイトルが“伊集院の~”でなく、“伊集院と~”という番組をやりたいんだという思いからスタートしました。 その結果、今までとはまた別の手ごたえを感じて面白いです。意外な方向に伸びたりすることも楽しめています」