WTCC世界ツーリングカー選手権第6ラウンドは11日、ロシアのモスクワ・レースウェイで予選が行われ、ラーダスポーツ・ロスネフチのニッキー・キャツバーグがポールポジションを獲得。ガブリエレ・タルキーニ、ヒューゴ・バレンテと続き、地元ロシアでラーダ・ベスタWTCCがトップ3を独占してみせた。
昨年の開催でもラーダ、そしてホンダ・シビックWTCC勢が速さをみせたモスクワ戦。フリープラクティス1ではキャツバーグが、プラクティス2ではティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)がトップタイムを奪い、ラーダ勢、ホンダ勢が上位を占めていった。
迎えた予選では、Q1からキャツバーグがただひとり2分を切る1分59秒073をマーク。タルキーニが2番手に続いた。Q2でもキャツバーグ、タルキーニのワン・ツーは変わらず、バレンテが3番手に。シボレーRMLクルーズTC1を駆るベテランのジェームス・トンプソンが4番手、シビック勢ではノルベルト・ミケリスがただひとりQ3に進出。シトロエン勢は全車がQ2脱落となってしまった。
Q3でもラーダ勢の速さは衰えず、Q2同様キャツバーグ、タルキーニ、バレンテというトップ3に。キャツバーグ、ラーダは初のポールポジションを獲得し、ラーダ勢が地元ロシアで歓喜の予選トップ3となった。
「自分でも驚いているよ! フリープラクティス2はウエットで、3台のラーダのなかではいちばん遅かった。だからドライになってくれることを祈っていたんだ。だけど、ガブリエレ(タルキーニ)が長い時間をかけてアドバイスしてくれた。彼のアドバイスを守ってセットアップを変更し、天候も良くなってくれた」とキャツバーグ。
「ロシアのファンの前で、スポンサーの前でワン・ツー・スリーを達成できて、とんでもなくハッピーだよ!」
続いて行われたMAC3では、ミケリス、モンテイロ、そしてロブ・ハフがドライブしたホンダ・シビックWTCCがシトロエンを下し、マニュファクチャラーポイントを獲得した。「MAC3でも勝てればもっと良かったんだけどね」とキャツバーグは振り返った。