2016年F1第7戦カナダGPは、6月11日にフリー走行3回目が行われた。気温14度、路面温度18度と、金曜日から一転して涼しいコンディションのなか、トップタイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。2位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入った。なお、ルノーのケビン・マグヌッセンがクラッシュを喫したため、セッションは赤旗中断後に約7分を残して終了している。
セッションがスタートすると各車続々とコースイン。ほぼ全車がタイム計測を行うなか、序盤タイムシートのトップに立っていたのはフェルスタッペン。スーパーソフトタイヤで1分14秒310までタイムを伸ばしていたが、ウルトラソフトタイヤを履くベッテルが1分14秒139をマークして順位が入れ替わる。さらにベッテルは翌周1分14秒068と自己ベストを更新して、引き離した。
残り約30分となったところで小雨が降り出すコンディションとなるが、そこでウルトラソフトに履き替えたフェルスタッペンがベッテルに迫るタイムを叩き出す。しかしベッテルは1分13秒391と、この週末唯一の13秒台に入り、トップを守る。
そして残り約12分となったところで、マグヌッセンがターン7の出口で姿勢を乱して左サイドのウォールにクラッシュ。メディカルライトが点灯するほどの激しい衝撃でマシンが大破したものの、ドライバーは無事だった。このため赤旗中断となり、そのままセッションは終了。
ルノー・チームは「ケビンは無事で、ランチタイムに仕事を増やしたことを謝っていた」とコメントしているが、予選に出走できるかどうかは未定だ。
金曜日のフリー走行でワンツー体制を築いていたメルセデス勢は、ニコ・ロズベルグが3位、ルイス・ハミルトンが5位。フェラーリのキミ・ライコネンは4位。レッドブルのダニエル・リカルドは6位という結果に終わった。
マクラーレンのアロンソはスーパーソフトタイヤでベストタイムを記録して8位、バトンは13位となっている。
予選は、このあと日本時間6月11日26時(現地時間13時)に開始される。