2016年の英国女王誕生記念叙勲において、クレア・ウイリアムズに大英帝国勲章のうち第4位にあたる『オフィサー』(OBE)の称号が与えられた。彼女のF1での活動が認められたものだ。
クレアは2002年にコミュニケーション担当としてチームに加わり、同部門の責任者を務めた後、コミュニケーションおよびマーケティング担当役員に就任した。父親であるサー・フランクが彼女に副チーム代表の役職を与えたのは、2013年3月のことだ。
2013年はウイリアムズにとってコンストラクターズ選手権9位に沈んだ最悪のシーズンだったが、クレアはチームの再浮上において重要な役割を果たし、過去2シーズンはいずれも同選手権を3位で終えている。
「今日は私にとってたいへん誇らしい日であり、同時に少し驚かされた日でもあります」と、クレアは語った。「このような形で勲章をいただくことは、すばらしい栄誉ですが、これはウイリアムズ・チーム全員の功績が認められたものだと思います」
「心から愛する仕事に就けたという点で、私はとても幸運です。父親が興したチームで働けるというのは、誰でも恵まれるわけではない大きな特権であり、また当然のこととして引き受けた仕事でもありません」
「F1とウイリアムズは、大英帝国にとって偉大なサクセスストーリーです。私はこれからもこの立場を活用して、F1がいかにすばらしいスポーツであるか、この国の高いエンジニアリング能力のプラットフォームとしてF1がどれほど優れているか、そしてここでは女性の進出が歓迎されているということを、世界に示していく手助けができればと思っています」
F1関係者では、これまでにジャッキー・スチュワート(その後、ナイト爵に叙された)、レッドブルのエイドリアン・ニューウェイ、クリスチャン・ホーナーらがOBEを叙勲している。