バーニー・エクレストンは、F1とハイネケンとの提携がソーシャルメディアに対する可能性を広げてくれると感じている。
世界的なビール醸造会社として知られるハイネケンは、このたびグローバルパートナーとしてFOM(フォーミュラワン・マネージメント)と4年半におよぶ契約を結び、第14戦イタリアGPのタイトルスポンサーになることが決まった。
これまでハイネケンはサッカーのUEFAチャンピオンズリーグやラグビーのワールドカップにおいて、ソーシャルメディア・プラットフォームのプロモーション実績があり、それはF1において長年の課題でもある。
「ハイネケンと契約を結ぶ前からも、ソーシャルメディアに興味を持ちはじめていたところだった」と、エクレストン。
「彼らは私の目を少し覚ましてくれるようだ。F1に新鮮なアイデアを取り入れてくれることは間違いないだろう。これまで大きな注意を払ってこなかったが、まずは、どうなるか見てみよう」
バーニーは、彼らは飲酒キャンペーンだけではなく、少なからずF1に正しいメッセージを送ってくれる存在になると信じている。
「我々は世界的な大企業を引きつけたいし、彼らはそのうちのひとつだ。すでに契約を結んでいる他の企業にとってもよいことだし、相乗効果をもたらすだろう」
「これまでビール会社は断ってきたが、彼らは信頼できるよ。なぜなら飲酒と運転を同時にアピールするのは良くないと気づいたからね。彼らは非常に重要な問題と捉えていて、人々に注意喚起を促している」
また今回の契約は、大衆市場向けの企業へ連鎖反応を与える可能性も秘めている。
「それは彼ら次第だよ。巨大企業だからといってF1に良い効果をもたらすとは限らないからね。ただハイネケンの参入は良いメッセージとなるだろう」
今回の契約は、モンツァでのF1開催が続くことを意味すると考えられている。だが、いまだ契約延長についての交渉が続いており、期限は今シーズンいっぱいとなっている。
「これが助けになるかもしれない。彼らは少しの助けを必要としているからね。きわめて政治的な話だ。この問題には、何かに同意する、すべての人間が含まれている」
「問題を解決するのは彼ら次第だ。彼らには契約があり、彼らはペンを持っている。私は彼らがサインするのを信じて待っているんだ」