フェラーリF1チームのセバスチャン・ベッテルは、チームメイトのキミ・ライコネンとの仲に不満はなく、「駆け引きやゲーム」と縁のない彼に来季も残留してほしいと願っている。
昨年チームは、ライコネンとの今シーズンの契約について、サマーブレイクまで契約の更新を待ったが、今季も同じように来季の契約について更新の期限は今夏までと噂されている。
現在ライコネンに代わるドライバー候補として名前が挙がっているのは、ダニエル・リカルド、バルテリ・ボッタス、ニコ・ロズベルグ、セルジオ・ペレス、そしてロマン・グロージャン。
とはいえ、2007年にフェラーリでドライバーズタイトルを獲得し、2014年にチームに復帰したライコネンは、来季も残留できれば幸せだと語っている。
ベッテルとしても願いは同じだ。
「彼の残留に関しては、まったく問題ない。僕たちは非常に良い関係を築いているからね」
「チームメイト同士で“駆け引きやゲーム”の心配もないし、チームの足を引っ張るようなこともない。一緒に仕事をしやすいんだ」
一方で、リカルド加入の噂については、レッドブル時代の元チームメイトとして、どう感じているのだろうか。
「僕が決断するわけでもないし、気にならないよ。彼とは2014年にチームメイトだったけど、何も問題はなかったしね。僕が知る限り、彼は強い男だし、いいヤツだよ」
「2014年は彼(リカルド)にとっては良いシーズンだったけど、今シーズンはチーム内でどのようなことが起きているのかわからないから、ジャッジするのは難しいね」
なおリカルドは、ベッテルとチームメイトだったシーズンに3勝を記録、ドライバーズランキングでは5位ベッテルを上回る、3位で終えている。
再びリカルドをチームメイトとして迎えれば、やり残した仕事を完結できるのではないかと問われたベッテルは「そんなことない。2014年に僕は彼より前にいた」と反論。
「他人の目や記憶は僕のものとは異なっている。結果しか見ないからね。テスト走行のときと同じだよ。誰かが1位になっても、理由があれば、他の誰かが1位になるんだ」
「とにかく現状でチームとは何も話していないし、どのような状況かもわからない。いまフェラーリが優先すべきなのは、他チームとのギャップを縮めることだからね」