鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは10日、8月27~28日に開催されるスーパーGT第6戦『インターナショナル鈴鹿1000km』で、『トヨタGT伝統の系譜』と題したイベントを開催すると発表した。
真夏の祭典として、毎年多くのファンが訪れる鈴鹿1000kmは、スーパーGTのシリーズの上でも重要な一戦。コース上では毎年耐久レースとは思えぬ展開の戦いが繰り広げられているが、例年“前夜祭”と称して、さまざまなイベントが予選日夜に開催されている。
今年は、『トヨタGT伝統の系譜』と題して、長年のファンにとってはたまらない2台のマシンのデモラン/展示が行われることになった。
1台は、脇阪寿一/飯田章のコンビで2002年のJGTCチャンピオンを獲得したエッソウルトラフロースープラだ。この頃のスープラは、2001年に立川祐路/竹内浩典組auセルモスープラが王座を獲得し、翌年にはエッソと連続タイトルを獲得し、まさに“強さ”を見せつけていた頃のマシン。
ブルーとホワイトのエッソカラーはファンも多く、鮮烈な印象を残していた。スーパーGT第1戦でも脇阪寿一の引退セレモニーでデモランに使用されていたが、乾いたエキゾーストサウンドは、まさに往年のままだった。今回、このエッソスープラがタイトルを決めた鈴鹿に戻ってくることになる。
また、もう1台は1991年のSWCスポーツカー世界選手権オートポリスでデビューし、92年からフル参戦を開始したグループCカー、トヨタTS010だ。プジョー905を相手に激闘を展開したほか、92年ル・マン24時間では、関谷正徳が乗り込み2位表彰台を獲得。第1戦モンツァで優勝を飾った後亡くなった小河等の遺影を掲げたのは今でも語り草だ。
そんなTS010は、1993年までル・マン24時間を戦った後、94年からJGTCに登場したスープラGTにさまざまなパーツが移植された。いわばトヨタGTカーの起源の1台ともなったマシンと言える。
さらに、今回デモランは行われないが、TS010の後にル・マンに挑戦したトヨタTS020も展示されることになった。こちらもファンにとっては見逃せないマシンの一台だろう。鬼才アンドレ・デ・コルタンツがデザインした流麗なボディをお見逃しなく。
イベントの詳細は下記のとおりだ。チケット情報等は鈴鹿サーキットホームページ(http://www.suzukacircuit.jp/supergt_s/)まで。
「トヨタGT伝統の系譜」 マシン展示
8月27日(土)・28日(日)の両日、グランドスタンド手前のイベント広場「GPスクエア」の特設会場にて、マシン展示を行う。
■日程:8月27日(土)・28日(日)
■場所:GPスクエア特設会場
■車両:
トヨタTS010
トヨタTS020
ESSO Ultraflo スープラ
「トヨタGT伝統の系譜」 デモラン
午後6時30分から行われる前夜祭イベントにおいて、鈴鹿サーキット東コースを当時のままのエンジン音を響かせて疾走する。
■日時:8月27日(土) 18:30~
■場所:国際レーシングコース 東コース
■車両:
トヨタTS010
ESSO Ultraflo スープラ
■ゲストドライバー:未定