写真 ル・マン24時間テストデイも終わった今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
フランス生活も1週間を超え、鍋で白米を炊き、マグロの切り身を買って夕飯とする生活の中、ブログ3回目をお届け致したいと思います。なんだかいつも食事中に書いているように思われるかもしれませんが、決して片手間で書いているわけではありませんので!!
テストデイ前日、土曜日のサルト・サーキットです。今日もピットウォークは多くの人で賑わっております。
ピットをブラブラしていると懐かしい顔を発見。写真を撮りながら接近します。
その方とは“マコちゃん”ことフレデリック・マコウィッキさん。今年のルマンではLM-GTEプロの92号車ポルシェ911 RSRをドライブします。とても熊本の地震の事を心配していた「マコちゃん」。日本が恋しいと申しておりました。みなさま「マコちゃん」への声援よろしくお願い致します。
ブラブラしているとまたまたレジェンドに遭遇です。右の御仁はポルシェ956/962シリーズの生みの親、ノルベルト・ジンガーさんです。『24h』のシャツを着ている事からACOのオフィシャルをされていると推察されます。ジンガーさん、今のポルシェの活躍をどう見ていらっしゃるのでしょうか? チャンスがあったら聞いてみます。
こちらはピットロードを闊歩するLMP2 47号車KCMGのドライバー3人です。
「松田のアニキ、今年もサクッと勝っちゃいましょうよ」
「おぅ、俺に任せてついて来いっ」
そんな会話が聞こえてきそうです……が果たして。
さぁいよいよ土曜日のメインイベント、ストレート上での全車撮影です。全車はいったんピットロードに並べられ、ピットロード出口から手押しで最終コーナーの方へ移動してきます。先頭のLMP1-Hの3台が姿を現しました。「『24h LE MANS』の看板も一緒に写したいな」なんて考えて態勢を低くした時、目の前の光景はあの『Gメン'75』でした。もう頭の中にはオープニングの女性の声が流れて止まりません。しかし、まわりにこの想いを共感できる人間がいるはずもありませんが……。訳も分からずひとりでテンションはMAXです。さしずめ中央のポルシェが丹波哲郎でしょうか。
こちらは全車を並べている最中です。ストレート上にはこれだけの人がいるわけですが、整列完了の合図と共にゾロゾロ移動し、みなさんが目にするあの写真になります。
先頭付近に怪しい方を発見です。現在ス-パーGTで活躍中で、クルマをしゃぶり尽くす、あの方です。表情がとても楽しそうです。
整列中のストレート上で中野信治さん発見です。パッと見、自転車でここに入ってきて写メを撮っているのは中野さんだけでした。やはりこれぐらいのメンタリティがないとF1やヨーロッパではやっていけないのかもしれません。脱帽です。
全車整列撮影の後、トヨタチームはピットストップ練習です。先に中嶋一貴さんが乗る5号車が練習中ですが、その横で小林可夢偉さん、ムービーを撮影中です。
クルマを撮るのに飽きたのかカメラマンにも接近です。この可夢偉さんのフリーダムな行動、チーム内の緊張を適度にほぐし、いい雰囲気にしているように感じます。
こちらはパドックにあるポルシェのホスピタリティですが、昨年仕様のV4エンジンが展示されています。広報写真で見てはいましたが、やはり本物は美しいですね。
一方、こちらはコントロールタワー下のVIP駐車場です。タワーに一番近い場所がACO会長のピエール・フィヨンさんの場所、その隣がFIA会長のジャン・トッドさんの場所です。先日もFIAからのサルト・サーキットでのF1開催の要請を一蹴したACOですが、過去のユノディエールのシケイン設置でのFIAとの確執などからも分かるように、他の団体に干渉されたくない、我が道を行くACOの心意気、ル・マン24時間レースの立ち位置を示しているような気がします。
さぁテストデイ。走行開始です。ホテル・アルボーの前のフラッグポストには犬の置物が走行を見守っています。彼の名前は『トビー』。生い立ちは謎ですが、オフィシャルのオジサンいわく彼と一緒にル・マンのサーキット中を回っているそう。この写真ではカメラ目線ですが、通常はコースを見ています。たまに走行中に振動で落下したりしていましたが、彼も無事に24時間を完走できるよう祈っています。もしこのブログを読んでル・マンに来られる方、彼を見つけたら『トビー』と呼んであげてください。喜ぶと思います。
テストデイ翌日は中嶋一貴さんに時間を頂き、オートスポーツ別冊『ル・マン24時間2016』用の撮影です。私がどうしても行きたかった「あの時」の「あの場所」に一貴さんに案内して頂きました。この模様は7月13日(水)発売の『ル・マン24時間2016』に掲載されます。きっと一貴さんのル・マンへの想い、情熱が分かるページになると思います。どうぞお楽しみに~。一貴さん、ありがとうございました。
やっと快晴のル・マンです。今日はル・マン24時間 フリー走行1回目の前の最後のチェック走行となるロールアウトがブガッティ・サーキットで行われます。
基本クローズドで行われるテストのため、グランドスタンドにお客さんの姿はありません。各チーム、ピットストップの練習や積み替えたエンジン/ミッションのチェックなどをしていきます。
走行しないチームは車両メンテをします。「マコちゃん」がドライブするポルシェ911 RSRも、身を食べられた干物のようになっています。
今回の私、とてもいい記念品をゲット致しました。写真はインディアナポリスの立ち上がり、この白い物体が記念品です。
これが何かというと、ル・マンの市街地コース部のコースサイドに点在するACOの碑です。ル・マンを取材して40回目のジャーナリストに聞いたところ、1930~40年代にコースレイアウトが変更された時にコースの距離を示すものとして設置されたそう。上部の青い部分にACOのマークがあり、とても歴史を感じさせます。私、昔からこの碑が気になっていて、いつか上手に写真に写したいなと考えていました。おそらく今回インディアナポリス~アルナージュの間での道路工事中に何かの拍子で壊されたものと思います。ACOのスタッフにも確認し、頂戴致しました。いったい何台のレーシングカーがこの碑の横を通り過ぎていったのか。70年もの間ル・マン24時間を見守ってきたことを考え、想いを馳せると胸が熱くなります。
持ち帰った碑は日本へ送らなければいけません。あまりに大きいので下宿先のお父さんに電ノコでカットしてもらいました。アッという間にカットしたお父さん。まさに『Man of the Man』という感じでした。
これが完成品です。よく見るとACOのロゴも現在と違っています。
きっと我が家の家宝となることでしょう!!
今回の私のブログはここまで。いよいよ日曜の公開車検から本格的にフランス“ル・マン村”の24時間祭りが始まります。
みなさまとはまた、その時にお会いしたいと思います。
Everybody have a good weekend and good Le mans week !