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パトリシオ・グスマン監督による計4時間23分のドキュメンタリー『チリの闘い』、9月に劇場公開へ

2016年06月10日 14:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)1975, 1976, 1978 Patricio Guzman

 チリの映画監督パトリシオ・グスマンが1975年から1978年にかけて発表したドキュメンタリー映画『チリの闘い』が、9月よりユーロスペースにて公開されることが決定した。


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 本作は、『光のノスタルジア』『真珠のボタン』のグスマン監督による計4時間23分に及ぶドキュメンタリー。第1部・ブルジョワジーの叛乱(1975)、第2部・クーデター(1976)、第3部・民衆の力(1978)の三部によって構成されており、東西冷戦期の1970年、チリで誕生した世界初の社会主義政権・アジェンデ政権の政治的緊張と社会主義政権の終焉を映し出す。


 1973年9月11日にチリ・クーデターを契機にフランスに亡命したグスマン監督は、クリス・マルケル監督やキューバ映画芸術産業庁(ICAIC)の支援を得て本作を完成させている。昨年開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭2015で日本初上映が行われた。


 また、本作の公開を記念して、8月に東京のアテネ・フランセ文化センターにて、パトリシオ・グスマン監督特集が行われることも決定している。(リアルサウンド編集部)